4月12日ののむらくにまるさんのラジオでは漫画家の九里一平さんが出ていて、何でも途中から漫画の内容にスポンサーが口出しをするようになってきたらしく、嫌気がさして、大勢でやっていたのを一人で描くようになったとのこと。商業ベースから離脱したということだと思います。
この前の山田太一さんの話と同じで(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53301639.html)、現在の報道の体制や原子力ムラが形成される間に各処でこのようなことが起きていたのでしょう。社会そのものが方向性を非常に間違えたのだと思います。そして原発の問題の教訓としては、こういったものを形成させてはいけない、解体しなければいけない、という意識がとても重要です。
この問題で思い出したのは最近の与謝野晶子の評価の変遷で、教科書では反戦的な詩人として紹介されていますが、実際は日露戦争の頃は他の人も沢山反戦・厭戦的な詩を書いており晶子が取り立てて特別ではなかったのこと。そのイメージとは逆に与謝野晶子はこの後戦争賛美に傾いていき、この前墓参りをしていた某子孫などをみていても悪い意味で保守で、これは家系的なものであるとも言えるでしょう。
明治政府はずっと強権的だったような印象がありますが、初期の頃には自由民権運動も盛んでしたし、日露戦争後にも米騒動がありました。
戦前において情報が統制され、まったく自由な空気が消えうせて破局へ向かうのは日露戦争以後のことです。その社会の硬縮化に相当することが戦後も起きていて、九里さんや山田さんのそれは、戦前の日露戦争、もしくは二・二六事件のような画期を伝えているのだと思います。
その問題の核心的な部分に、大手メディアと電通など広告会社(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53301639.html)、そして官の関係があるのだと思います。
4月12日の午後6時ごろのスーパーJチャンネルでは、コメンテーターの萩谷順さんがTPPについて、反対派について陰謀論として触れた後、外需を強調し、国内の競争の公正さも保たれる、と強力に賛成。しかし、背景に権限のないオバマの映像が常に流れていることが発言の内容を物語っています。アメリカ企業に都合の良いルールでの公正さが、本当に良いと思っているのでしょうか。ただでさえ為替レートの変動で吹っ飛ぶ数字だったのに、自動車で譲歩し、外需とは一体なんなのでしょうか。
参加が決まって一転、不利な内容を参加が遅れたせいだと当り散らす人が出てきましたが、そもそも参加しなければ良いわけで、最後まで参加が国益に適うとしていたのは推進派です。理屈がおかしく本当に品が無いと思います。
4月13日の午前9時10分ごろの日テレでは英語での響きが悪いので、観光戦略として重要文化財を国宝に格上げする、というニュースをやっていましたが、やはり無理気味で、ここの細かい評価の段差は必要でしょう。
国宝についてもっと重要なのは、大日本帝国の美術としての基準を未だに引きずっていることで(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53212291.html)、かの北斎の重文指定作品は三作に過ぎません。暁斎にいたっては恐らく一作しかないのではないでしょうか。
国際的な評価も加えて、美術的な価値を平明に吟味した上で、重要な作品に国の宝としての価値を付与するという作業を、清新な価値観によって新たにやり直す必要があると思います。
観光資源として売り出したいのなら、例えば北斎の主な作品や状態の良い版画はすべて重文にしてしまって、その上で相当数を国宝にしたりすれば良いと思います。
サンデーモーニングの風を読むではサッチャーと冷戦構造の終結について振り返っていましたけど、冷戦構造の中で日本は西側の陣営の一員として守られていたという話。
冷戦が終わってから構造改革が始まり日本の強みが失われていった、とのことですけど、偶然か必然かはともかくとしてそういう事があったと思います。
固着した「同じる」状態に陥らないように、社会の中で相互の信頼を築き直す必要があると思います。今は相互に信頼が無いばかりか、社会が酷く「同じる」状態に陥っていますが、社会の中で相互に信頼が無いので、お金を中心とした利権構造の中に収斂され、かえって同じてしまっていると思うのです。
そしてそういうアメリカとして日本が強くある必要がなくなって、グローバルスタンダードで社会が解体されていき、今度はTPPです。やはり外務省を始めとして、すでに世界の状況は変わっており、西側にすがっても誰も助けてはくれない。日本は自らの二本足で立つことが必要なのだという事を、一刻も早く気付いてもらいたいと思います。
原発を取り巻く状況も地震の活動期であったり再エネやその他の代替燃料の技術革新であったり、大きく変化しています。TPPも原発も状況の変化に対応できていないという点で同根ともいえます。
岸井主筆のコメントの中身はあいわらず自分の意見がまったく入っておらず、エピソードをいうだけではジャーナリストとはいえません。
4月15日のモーニングバードではTPPへの参加が決定したということで、安心してアリバイ作りをしているともいえる損害が大きいのではというニュースを。それでも農家が中心の話で、メリットには中国への牽制、であるとかわけの分からない長所を掲げているのに、医療機器や皆保険の話はまるでありません。政府の広報機関になっているのではないでしょうか。
たまむすびには堀さんが出ていて、さわりを聞いたんですけど、NHKは(堀さんのようなあり方を)受け止めてくれそうな組織、といっていましたけど、国の方針を踏まえて報道する機関であって、TPP・SPEEDI・食べて応援・節電の煽り・等等以下挙げるときりが無いですけど、踏まえているどころではなく、東電・原子力ムラべったりの報道です。クリアな報道をしようと思うと出ざるを得ないのは当然だと思うんですよね。
もちろん赤江さんも色々承知の上でいっているのかもしれませんが、お互いを批判しあってはいけないような空気が大手メディアの間に存在するのではないでしょうか。
しかしやはり大学時代は遊んでいたのか・・・・。
4月15日の北朝鮮の夕方のニュース群での扱いは、日テレでソウルで取材をした風景が流されていて、女学生がいうには、特に変わった事はなく普通であるとのこと。何故日本の取材陣が来ているのか怪訝そうな感じでした。
しかし、しばし後のTBSのニュースでは、北朝鮮の挑発にソウル市民は消耗を強いられている、とのアナウンサーの読み上げ。
何か実態と非常に乖離があると思うのですが、安倍政権の国防軍への動き。重要な問題をすべて忘れさせようとしているかのようなバブルに誘導する経済政策と呼応するかのような報道効果。記者クラブ問題など政府とむしろ仲良くすることで利益が確保されるメディアの構造的な現状。そういった文脈から北朝鮮の報道を長く流す理由が推測できるといえます。
15日のモーニングバードによると淡路島の地震は未知の活断層が動いたとのことで、原発の直下にあるものが活断層かがけ崩れかという議論をしているが非常に瑣末なことで地震はどこにでも起きうるとのこと。
汚染水に作業員の方の状況に自主避難の方々が置かれている現状、課題は山積みです。なにはともあれ、北朝鮮の報道をしていることで報道をしているような気分にはなって欲しくないと思います。
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