靖国についてはいろいろ書いてありますが、ここ二日の新聞を観ても、この前の宮台さんと聴取者の問答のような、一番基本的でもたなければいけない認識について、書いていないんですよね。かえって、首相の慰霊の気持ちを強調したコメントをそのまま載せるだけ。このようなことをしているから、一番の基本的な認識すらもてない人が増えているのだと思います。大人が基本的な認識を書くことを保身・拝金主義から社会に遠慮してしまって、次の世代にまったく伝えてこなかったことが、このような状況を招いているのです。もちろんテレビではこのようなことは言わず、ここでも大手メディアの責任は、本当に、極めて重いといえるでしょう。
正面から話さないから変な方向に行くのだ、ということを痛感して、各言論人は中心に据えなければなりません。
「側近の一人は「米国は同盟国なのにどうかしている。中国がいい気になるだけだ」と不満を漏らした。」とありますけど、どうかしているどころの発言ではありません。世界が歴史修正主義を許容するはずがないのです。戦中に机上の模擬演習でさいころを日本軍にいいように改変した、という話がありますが、同じように、すべてが自分に都合のよいように動くという前提で行動しています。寸分たりとも学んでいないのです。
ざっくりいうと、この、戦後処理を無視して、今になって責任をだれも取らないで済ませよう、という日本政府とその支持層であるネット右翼的な人たちは、日韓条約と賠償を無視してさらに賠償金をむしり取ろうとする韓国や、賠償放棄やODAを無視して、同じように動く中国と行動様式の構造が近いんですよね。
どこの国も歴史を踏まえて行動できていないということでしょうか。
先ほどのニュースキャスターでは天皇誕生日のスピーチを放送しましたが、やはり憲法を守るくだりはやりませんでしたね。
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