太田記念美術館 追憶の広重ー浮世絵歴史散歩

#その他芸術、アート

続いて行って参りました。

その前に、前日に神主が表参道ヒルズの真裏にある新潟のアンテナショップにいったというので、ふらっと立ち寄り。梅干のおにぎりをお店の人が勧めていたので食べましたがおいしかったです。

雪国らしくも寒さの中で熟成された辛口の調味料など、良さそうなものが沢山置いてありますので、近くにお立ち寄りの際はどうぞどうぞ。

展示の方は、広重を普通に取り上げるのかと思えば、名所絵に現在地を撮った写真とグーグルマップを印刷した位置を示す地図がついている趣向。面白かったですが、ものによっては写真か地図、もしくは両方がついていないものがあったので、ここら辺は情熱で貫徹してほしかったところ。

ブラタモリだったら、ビルをよけて眺望がCGで展開されるに違いない、という詮のないことも考えてしまいました。

今に無いものも多数。日枝神社の本殿などは、明治に国宝指定された17世紀に造られたものだったらしく、そういったものが格式に影響していたのだろうとおもいました。

もう一つの特集展示は三代広重の遺品。明治27年に死んだ人ですが、当時の噺家や歌舞伎役者や日本舞踊の踊り手などとの交友があったもよう。
どうも写真の影響なのか、浮世絵師という職業だけ消え去って行った感じがします。今もこういう交友の輪はありまけど、浮世絵師は入っていませんよね。(鳥居派で今も看板絵を描いている女性がいるそうなので、そういう人は入っているのかもしれませんが)

浮世絵文化を直接継いでいるのは、漫画文化です。たとえば歌舞伎で面白い公演をやろうと思ったら、荒木飛呂彦さんに看板絵を描いてもらうとか、そういうことをやって、旧交(?)を温め直すのも良いのではないでしょうか。

同じ資本の店舗が立っているところも多く、土地の記憶の一端に触れることができた展覧会だったと思います。

肉筆画も「竹屋の渡風景/ 向島の桜 絹本双幅」をはじめ、流石の良品が揃っていて、見事でした。ありがとうございました。

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