太田記念美術館 追憶の広重ー浮世絵歴史散歩 その11

#その他芸術、アート

先々週のサンデーモーニングではクリミア半島情勢について。

寺島実郎三井物産戦略研究所会長はこのままだと2020年でエネルギーの20パーセントをロシアからの天然ガスに依存しなければならない日本は難しいかじ取りを迫られると解説。

直後に挙動不審になっていましたけど、原発をぼちぼち再稼働をして、再エネを推進しないという前提のデータなのでしょう。

ロシアに依存しなければならない状態にする政策が悪いですし、友好を築くにしてもその手段が擦り寄って貢ぐだけ、という、軽く観て二重に歪んでいる外交であるといえます。

原発再稼働のニュースでは岸井主筆が、政府は順番を決めて再稼働をしていくことになるだろう、と解説。自分の意見はどこにあるのか。新聞社というのはこれで主筆を担当できる組織なのか。この方がふさわしいとすら思っているのではないか。

「風をよむ」では震災直後は助け合い・成熟志向だった社会が経済重視になってきていないか、という特集。それによる偽装なども含めた話。

経済重視の映像の流れの中に原発再稼働が入っていましたが、原発が経済重視というのは原発の神話の中でも大きな虚構です。いくら言っても治らない。TBSに付ける薬はありません。

そもそもこの成熟志向と経済成長を対立項と捉える考え方はもう辞めるべきです。

東洋哲学ではまず、芥川賞を受賞した山口恵以子さんが好まれることで有名になった、「恒産なくして恒心なし」という言葉もあります。

東洋哲学はお金を精神を対立項とは捉えていません。むしろ前提となるもので、こういったものが東洋哲学の影響を受けたマズローの欲求段階説につながっていきます。

「正法眼蔵随聞記」などの一見経済を軽視しているかのように見える言説も、この高位の欲求を追及せよという教えに他ならないのです。

「清貧」の語のように信念との問題であったり、 「道心の中に衣食あり 衣食の中に道心なし」という伝教大師の教えがあるそうですが、衣食を気にしているとかえって本業がおろそかになって衣食もままならなくなる、といった老子的な処世術であるのも注目です。

(「貧しいものには物を与えよ、富める者には法をあたえよ」という空海の言葉といわれているものを引こうかと思ったのですが、いまぐぐってみてみると、出典として示されているのは「空海の風景」しかなく、今回はパスします。まぁ、「衣食足りて礼節を知る」と似たような意味ですよね。

これはともかくとして司馬遼太郎の作品は嘘と明示していない嘘が多すぎます。さすがに最初は作品だけかとも思ったのですが、随筆・講演も同じです。「偽装」の特集を組むのであれば、最低ここから始める射程を取る見識が必要なのではないか。

そしてもっとさかのぼれば、明治・日本軍ですね。)

イギリスなども日本の成熟の手本とか言っておきながら、金融立国を目指して躍起ではないですか。真似をするところではありませんが。

前向きに経済を切り開いていこうという姿勢は必須だといえます。

そのVTRに対して、寺島実郎三井物産戦略研究所会長は大人の見識を蓄えることを強調していましたが、蓄えて結論がそれなのか。根本から歪んでいます。

岸井主筆は相変わらず内容ゼロのつぶやき。

続いてはNHKで佐村河内問題の調査報告をやっていましたが、誰にも責任はないというのは考えられません。気が付いていた人がいたはずです。

単純接触が圧倒的に少ない雑誌メディアに中にさえも「気が付いていた」という人たちがいるのです。

メディアは震災以降の誤報や、死者も出した電力不足キャンペーンなどに対しても誰も責任を取っておらず、検証すらしていません。このような問題で結論ありきの検証をして、いかにも局内に検証が行き届いているかのような風に社会に発信するのが極めて腹立たしいです。

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