ぐるっと黒海4000キロ「アジアと欧州の交差点を行く」(後編)

は再びトルコに入国。

スレイマン一世の治世を讃え、多民族多人種多宗教の町を誇る姿に一抹の影もないのが印象的。やはりかつてのオスマン帝国が宥和的な国家であったということなのでしょうね。

ハーレムは多民族を王族に取り込むための工夫であると説明。教育を受けたハーレムの女性たちは王の右腕として活躍したのだそう。かなり政治的だったみたいですね。

オスマントルコは江戸幕府と比較できるところがありますけど、そこら辺も大奥に近似しているということでしょうか。

メフメト2世がジェノバ商人の拠点だったアマスラという町を無傷で手に入れて、十字架なども放置していた話など、北部と違って軋轢を感じさせない話が続き、文化や歴史にまったり浸る後半だったと思います。

イスタンブールでは、伝統も文化も宗教も民族も国も全く違う人たちがいるということを讃える民族音楽を演奏する一団を取材。

トプカプ宮殿ではハレムの門の前まで来ましたが、中には入らず。入れてくれなかったのでしょう。「中谷美紀 トルコ紀行 天才建築家 シナンが遺した奇跡」ではシナン建築の取材だということで特別に入れてもらったと強調していました。公共放送の権威をもってしても、そのような企画でないと中には入れてくれないということで筋が通っています。

このように王族でも多民族が混交していたとの解説。

最後はブルーモスクに行って、ナレーションはその空間の包容力を強調。

旅人の野村佑香さんは、その内部の壮麗さを観て落涙。

「天海祐希 スペイン情熱の女たち「第2部 輝く秘訣(ひけつ)」」では天海祐希さんがサグラダ・ファミリアの内部を見て泣いていて、そんな簡単に泣くものなのか、と思っていたんですけど、どうも建築には人を圧倒して泣かせるものがあるのは確かみたいですね。

この番組を観て、アルカイダがイスラム教、と聞くと、あほくさくなること請け合いです。

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