15日の「しっとこ」では解散風が吹いているということで消費増税先送りを紹介。
7兆円予算が足りなくなり、待機児童対策や、低所得者向けの月額5000円の年金の上積み給付ができなくなると解説。
出来なくなるのは国土強靭化による利益団体への金配りであって、福祉ではありません。仮に足りなくなったとしても、逆進性が問題になっている消費税ではなく、所得税など他にも手を付けられる税制はあるのです。
いくら政府側に立った発言をしようとも本来ならそういう一抹の疑問くらいはよぎっても良いものですが、まったくやらないところに、思想統制に自らを放り込む愚かしさを感じます。
小泉郵政の時と同じような、無理やりな文脈で各社揃って同じ解説をしており、この時は石田衣良さんでしたが、コメンテーターが異議を唱えないところまで同じです。
これは恐らく報道内容をテレビに通達している出所が同じで、それは記者クラブを掌握している官僚でしょう。
「弱いところ突いて来るわぁ~」とオセロの松嶋さんが反応していましたが、事実や論理をすべて無視して、ぱっとワイドショーを観た時に良心のある視聴者が痛く感じるように嘘を捏造したものであることを、素直な反応で示していると思います。
ワイドショーを観る層である主婦層に小泉政権は支えられていました。
小泉時代、大衆の愚をまじめに論じる論者がたくさんいて、いまでもそういう人はいますが、現実の仕組みを精査せず情報の流れを追う努力を怠った、上滑りで悪い意味で抽象的なものがほとんどでした。メディアと近しい「知識人」によって半ば意図的にそのような論説が繰り返されることもしばしばありました。
これが「ポピュリズム」の正体です。それは戦前の「ナショナリズム」の正体とも近しい物ともいえるでしょう。
「原発賠償、飯舘の半数申し立て 「自然豊かな村壊された」」(http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=105389&comment_sub_id=0&category_id=256)は、あれだけ福島福島と口で言っていて、実際はろくな賠償をしないというのが、嘘つきと言えます。このような訴訟を起こさせる手間を飯館村の人たちにかけさせること自体があってはならないことなのです。
福島に寄り添うのであれば最重要のニュース。報ステではやっていましたけど、それよりライトな情報系で掘り下げて報道するということはしていないんじゃないですかね。
土曜日の朝の永さんラジオのゲストはピーコさん。脱原発を鮮明にして以降めっきりテレビに出なくなり、ラジオに軸足が移りましたよね。テレビに残るのは、なんでもずけずけいうわよ、といったポースを取りながらこういった問題には絶対触れない、ピーコさんの友達のマツコ・デラックスです。
15日の久米さんのラジオのゲストはたまたま会ってたまたま再会した90歳になる長谷川マツ子さん。地方出身者としては、都会の人は違うなぁ、という印象。
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