ぐるっとマレー半島5200キロ 海のシルクロードをゆく 後編 その2

ペナン島では日本軍の空爆ですべてを失った華僑の人が。この地域では、生き残ったとしたらまだ幸いだったくらいなのでしょう。

フィリピンでは退却する時に街ごと全て焼き払うとか、日本軍は東南アジア方面での悪行もものすごいものがあります。

しかもそれらは戦術的にも失敗です。敵はアメリカであって、このようなところで空爆をしているのは意味がありません。

軍部の決断力の弱さや、卑怯な臆病体質が、攻めやすいところを攻めさせたのでしょうね。

ただ日本は戦後、ODA予算を東南アジアにたくさん出しています。未来世紀ジパングの特集の「世界を救う!ニッポンの赤ひげ」なども本当に素晴らしい取り組みで、番組中では「日本への信頼が高まる」とだけして、戦争の経緯には触れませんでしたが、そういう要素もある話でしょう。

こういった所をすべて歴史の知識として吸収してやっていきたいところ。

これでバランスがどうこうという話ではないですが、一番重要なのが日本自体が戦前の状態から根本的に変わることだと考えています。

軍事政権が終わりを迎えつつあるのかといったミャンマー(この国の人はこの名前で呼ばれたくないみたいですが)では、アイドルグループが歌う、自由さえあればなんだってできる、という気概が印象的。現代日本にとってはまさに身につまされる部分です。

最後に野村佑香さんは、アジアという枠で括れないそれぞれの国の違いを感じることができた、といっていましたけど、まさにその通りでした。

鎖国状態と言われるミャンマーと独立を守ったタイの伝統的な東南アジアっぽい感じと、シンガポールを中心としたマレー半島南端の2つの文化圏がある感じでしたね。


この番組は文化が混交している場所を訪ねる、もしくはその土地の混交した側面にスポットを当てる場合が多いですよね。

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