の冒頭はアベノミクスとその報道に対して怒りが爆発。
期限は過ぎているし、ニューヨークタイムズなどからは景気後退に入っていると指摘されているのに「更なる進化!」と報道されているとのこと。
私が観たそういった年始の報道では、5日のテレビはどこも「アベノミクスを成功させる正念場!」「今年は株価が二万円を超えるとも言われている」といった報道。
失敗の烙印を押している海外報道も、下がり続ける数字も無視して、今にも成功しそうなニュアンスです。
テレビの報道は大本営発表以下に成り下がろうとしています。しかもしゃあしゃあとやって悪びれる様子も恥じる様子も全くないのです。
年末のBSの番組では報道をする個人に責任を押し付ける金子さんに対して、青木さんはあれだけ官邸からプレッシャーを掛けられたら無理だ、との現実的な意見。つまり組織のあり方自体がジャーナリスティックな活動ができないような状況にしているということでしょう。
番組中ほとんど唯一意見がぶつかったところで、仕組みに触れない金子さんの意見が多くの人から見てピンボケになってきている証左と言えます。
この人は齟齬があったり学問的な成果が上がってもそれを取り入れて意見を修正するということが無いんですよね。
7日のモーニングバードの今年の経済予測は飯田泰之氏の路線が基調で、3つの追い風が吹くので今年は勝負の年だという内容。
その流れの中で萩谷順コメンテーターは「アベノミクスが行き渡っていない所があるといわれている」と発言。
一般の感覚からすれば、アベノミクスは都市伝説に近い物といえるでしょう。
儲かっているのは株高の恩恵を受けている(それでもドル換算ではそこまで上がっていない)テレビ局ばかりでしょうね。
現実から乖離すること甚だしいです。保身と拝金主義で、こういうコメンテーターばかりが残るというのがテレビ局です。
農業新聞では元旦からTPPに対する危機感が溢れています。
環境保全などだけで、道路に使われている農業予算の批判や、自らの農協改革を提案するといったことが無いのが、記事を「抵抗勢力のたわごと」化してしまいかねませんが。
こうやって2項対立の中で政府のアメリカとの約束通り解体されていくのでしょうね。
大手メディアだけ浮いている孤島のように雰囲気が違うのは、やはり普通のメディアとは違う条件が働いているからでしょう。
「ひるおび」では「今の日本は八十年代に似ているそうですよ!」とめぐみさん。その先はよく見ていないのですが、バブル崩壊直前なので備えましょうとういう特集ではなかったと思います。ドル換算では、今はバブルというほども上がっていないのですけどね。
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