未来世紀ジパング「危機に瀕するフランス料理!? 救世主はニッポン!」の二つ目の特集は日本の食品会社「アリアケ」。
化学的に何でも味を再現してしまうそうで、何時間もかかる名店の味をレトルトで再現。世界各地の名店中の名店が使ているとのこと。
日本の出汁も早く仕上げられるのが特徴とも言いますから、そういう伝統ですよね。
「天声人語2015年2月16日(月)付」(http://www.asahi.com/paper/column.html)は平和という言葉の摩耗を話題に。
現在平和という言葉がややもすれば陳腐化しているのだとすれば、パワーポリティクスの中で論理を踏まえて平和を訴えていくという手順を怠ったのが原因だと考えます。
その隙間を縫うような形でパワーポリティクスを前面に押し出す歴史修正主義が台頭しているのだという真摯な反省が必要です。
朝日新聞を代表に日本の言論人はそれを怠ってきたと思います。新聞記事もそういう視点から書かれなければなりません。
大竹まことさんのラジオは「帰還兵への支援強める米上院 自殺防止法案を可決」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-06/2015020607_02_1.html?_tptb=089)などについて。
こういう心的外傷は血で血を洗う20世紀の感覚からすると、ややもすれば甘っちょろいものと思われがちですが、かつての時代が異常だったのだといえます。
人の成り立ちから言っても、やっぱり人は人を殺すようにはできていないというのが基本なんだと思います。
古代学者の佐原真さんは、近代人は戦争ばかりやっているが古代人の世界は平和だった、ということを強調していました。
戦争が恒常的にあるような世界は異常であるという感覚を常に持たなければなりません。
16日のたまむびでは小田嶋隆さんが、後藤さんの事件の自己責任論について
命に自己責任とは言ってはいけないという話。
難しい話しですけど、結局は命の尊厳をどう捉えるかということでしょう。
ただ、その中で「電子レンジに猫」の話を上げられていましたが、これは有名な都市伝説です。
その裏の大竹まことさんのラジオでは森永卓郎さんの、ホワイトカラーエグゼンプションが将来範囲を広げられていくのではないかという話。
もう一つは安倍首相が農協を潰すと農家の所得が倍増すると言っているが理解できない、という話し。
本音は反TPPの団体を弱らせようとすることではないかとのこと。
郵政改革と同じでアメリカの狙いは金融だと思う(というかそうだと言われている)のですけど、似たようなことですかね?
「私は正直明治維新が本当にと良かったのかということに疑問を持っている」とのこと。
「江戸時代の方が良かったんじゃないかという気がするんです」とのこと。
これは極端でこういうことを言うとおかしいんじゃないかということになりかねませんが、漸進的なシナリオの可能性は歴史家の中で探求されているみたいですね。
幅こそあれ、明治維新は残すべきものを残さなかった改革である、という認識はかなり共有されているのではないでしょうか。
荒川強啓さんのラジオは宮崎駿さんにインタヴュー。
自粛する奴は自粛するくらいの表現しかできない、とのことで、大きな団体を抱えている長としていえる目いっぱいのことを言っていたと思います。
「風立ちぬ」については堀越二郎の純粋な飛行機への思いを軍部がゆがめた、という話でしたけど、堀越二郎は中国戦線で戦果が上がると喜んでいたり、そこまで純粋に設計だけに生きてきた人ではないという批判があって、宮崎監督の耳にも届いているはずですので、そこの整合性を話して欲しかったと思います。
大量消費への疑問も話されていて、これが現代の惨禍のもとになっているという話を。おそらくジブリの森とかを拡大されないのもそういう考えがあるのでしょう。
私も賛同するのですけど、脱原発=自給自足のような極端な結びつきには警戒しています。あるものを十全に生かした、無駄を排した消費社会にするべきだと考えます。それが大量消費に反対する精神のこれからの生かされ方でしょう。
インタヴュアーは青木理さんですが、ここの枠が青木理さんになってそこそこ風通しがよくなってきた感じ。
ただ前任の町田徹さんのような経済系が少ないのはやや寂しい。なんか経済系に精通していて、業界を忖度しない人はいないものですかね。
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