ではベートーヴェンの革新性を特集。
彼は音楽の分野のナポレオンなんですよね。
「英雄」の革命性は普通終結部に使われる和音が冒頭に置かれていることだ、との解説。
「英雄」の冒頭の和音はロックで似たようなのが良く見られる。これでガツンと注目させるんだけど、ベートーヴェンの模倣ではないか。という奥田瑛二さんの指摘はなるほどと思いました。
民衆の中で生きたベートーヴェンは、力強く聴衆を掴んでいく手法を開発したんですね。
日本では津軽三味線の曲によくある構成でしょう。門付で聴いてもらうために自然に発達した構成なのかもしれません。
「英雄」の実演を聴く部分では、ヤンソンスはほとんど聴いたことが無いですけど、こんなにへぼい指揮者なのかとビックリ。「英雄」という名前なのにここまでふにゃけた指揮が出来るとは。
ヴァイオリンが大好きだったベートーヴェンは、ヴァイオリンソナタで添え物だったヴァイオリンをピアノと同格に扱った、ということで「クロイツェル」について。
同格というか、対抗させて盛り上げる音楽を創造した、という感じもします。
「クロイツェル」の実演は神尾真由子さん。気性の激しいイメージがある奏者ですけど、それでもパワーだけとっても庄司さんの方が数倍上ですね。
コメント