の「風をよむ」は壁特集。
難民を追い返す壁などが壁として取り上げられましたが、それは別として、壁は必ずしも悪いとは私は思いません。各々の家は壁で構成されています。やっぱり入って来るべきではないものを入らないようにするのは必要です。
特にEUなどはこうなってしまったらシェンゲン協定見直しなどは仕方がないと思います。
日本で「壁」といえば防潮堤です。この壁は自然との付き合い方として愚昧でありその建設の動機は腐敗の極みです。
「ジャーナリズム」であるというのに、壁の特集を作りながらこのもっとも愚かしい壁を取り上げないのです。
スタジオでは東南アジアの壁のない住居について取り上げていましたが、ほとんどの家は壁がありますよね。
谷口真由美氏は「寛容」が大切だと言っていましたが、寛容な人間が損する仕組みが問題であって、通り一遍のコメントとしてもいかにも表面的です。
難民問題もやっぱり寛容に受け入れるほど損をするというのはあると思います。
「市川市の保育園、住民反対で開園断念」(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=45538)も新しく出てきた抗議ですけど、新自由主義的な政策が取られてきて寛容に我慢すると損をするだけの社会になってしまったんですよね。とにかく抗議した方が得になる。
そのことによって作られた新たな壁だといえます。
また、どんなところでもぎゃあぎゃあ騒いで主張した人の利益になることが通りがちなんですよね。なのでアメリカのビジネうスクールではぎゃあぎゃあ騒ぐ練習をするところがあると言います。
ぎゃあぎゃあ騒ぐようなのはシャットアウトして、寛容さゆえにあまり主張しないような人でもっともな事情がある人の気持ちや意見は掬わねばなりません。公平な精神でもって一人一人が一人一人と向き合わなくてはいけませんし、そのような人が得をする仕組みを作らなければならないのです。そこに寛容な社会を育てるための秘訣があるのです。
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