では指揮のイルジー・ビェロフラーヴェクが、チェコ・フィルはソ連崩壊後に短期間で指揮者を変えて評判を失ってしまった、と概括。
こういう同業者批判とも受け取れるコメントをするのは異例だと思う。それだけ音色の喪失に忸怩たるものがあったのでしょう。
ビェロフラーヴェクは、私が2012年に復帰してチェコフィルの音をやっと取り戻せた、と自信を強調。その通りだと思います。
私が感じていたことと全く同じことを、口には出さねど、演奏家のご本人たちも感じていたんだな、と確認することが出来て嬉しかったです。私の文章を読んだのではと思うくらい。
番組でもクーベリック、アンチェルあたりの輝かしさを強調して、その後の歴史を無視。
楽団員のインタヴューによるとその楽団の特徴はやはり弦の音色の柔らかさにあるとのこと。また、ホルンも硬いドイツと柔らかいロシアの中間なのだそうです。
特徴を一言で表すなら、結局は「芳醇さ」という単語に帰結すると思う。こういう漢語表現があることがありがたいですね。
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