(http://jp.wsj.com/articles/SB10192246251775523818204582421722999803252)
町山智浩さんは隠れヒラリーが多いからヒラリーが勝つといっていましたけど、そんな人たちがいるわけないと思っていました。全部逆ですね。
女性差別が大きく影響したという観測もありますが、そうでなくともサンダースだったら勝っていたのではないかと思う。
安倍、小池、トランプのようなのばかりテレビに出てくるのは地獄以外の何物でもありません。
投票行動をみてみると、ヒスパニックの票が意外とトランプに入っている。ヒスパニック層の中でも不法移民と投票権を持っている人たちの間で分断が広がっているのではないか。
年寄りが多くトランプに投票した点ではEU離脱と共通しています。
一つの伏線としては、やはりシリアの混迷があるでしょう。オバマが私が
で書いたように、この時に意を決してISが出てくる前にアサド政権を潰しておけばよかった。
ほかにもオバマはウォール街に課税をして再配分し、格差を是正することが出来なかった。
核軍縮に関してはいっていることとやっていることが真逆の始末。
オバマには竜頭蛇尾という日本の四文字熟語を教えてあげたい。
オバマが生んでしまったトランプ、という点は濃厚です。
現状維持のヒラリーよりトランプ支持者の方が投票へ向かう動機づけが強い感じだったのも一つのポイントだったでしょう。
アメリカの選挙の慣習が仇になったかなとも思います。
アメリカの大統領選挙は投票所が遠かったり平日に投票を行ったり、脱法的とも言える有閑階級が有利になるような仕組みが随処に張り巡らされていますけど、社会が変わり便利になった現代、その規制の意味が変わってきていて、それがすべてトランプに有利に働いたのではないかと思います。
どうもトランプに入れた人は、滅茶苦茶なのは知っているけど周りが何とかするだろうと思っている人が多いみたいなんですよね。
ここら辺の投票心理は安倍政権を支持する日本人の感覚と似たものを感じます。
安倍が受かった時と同じで、周囲の人が適切にサポートするだろうと思っている人が多いみたい。
上院下院も共和党が抑えて、ここら辺も自民と安倍が席巻する日本と近似しています。
安倍は日本のトランプだとずっと言われてきましたが、オバマからトランプは民主党政権から安倍内閣に振れた日本に近い足跡をたどっているともいえる。もしかして歴史上初めて日本が先行したかもしれない。それはブロードバンド環境が日本の方が早く整っていたことが影響しているのかもしれません。
トランプだってネットが無ければヘイトを発信できませんでしたからね。「ヘイトを発信できるメディアとしてのインターネット」が今回大きく影響しているといえるでしょう。
日本での注目はやはり安全保障でしょう。
特に「リベラル」系の人に、いつもアメリカの核の傘は信用できない、という人がいるんですけど、それで核武装を主張しない人は無責任だと思う。
そのご都合主義が現実の決算として付きつけられることにはなるのだろうと思います。
そういう矛盾の中に、同盟国のご都合主義をなんとなくもアメリカ市民が感じて、トランプが支持される間隙があったのかもしれません。
そういう人たちはトランプを誕生させた一人です。
日本にはほぼトランプ支持者が見当たらない中でトランプ支持者としてテレビに出ていた厚切りジェイソンが目立っていましたが、この人はKKK認定です。私が認定します。
移民の制限はされる可能性が高いので、移民で成り立っているシリコンバレーは力がそがれるのは必至でしょう。前向きに捉えればここで日本が抜き返すチャンスが到来します。
石炭産業を保護するというのだから、ここでも日本の再エネ産業が優位に立てるチャンスがあります。
理想を言えば、後ろ向きに混乱する人たちを尻目に駆け抜けたい。小国日本は本来そういう質で勝負するべきなのです。
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