トランプ勝利予測の学者・トッド氏が語る その3

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http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=48664

トッド氏は「高等教育を受けていない庶民は『我々の価値観は普遍だ』などと主張するエリートに対して怒りを爆発させ、過激なまでに否定しながらグローバリゼーションに異を唱えている」と指摘。

とのこと。

支配階級はもっともらしい普遍的な価値観を提唱しながら弱者から金を巻き上げている。とトッド氏。

そういう意味では日本のカウンター系の人もその「もっともらしい価値観」を提唱して、実は支配階級の補完を果たしている現象が広く観察できますね。「その1」で書いたようなこともその一つです。

私の文章を読んでくれている方にはわかると思いますが、司馬遼太郎さんは本質的にもっとも大きいそのような一人だったと考えています。(ここは今度さらに詳しく書いたのをアップしようと思います)
官庁の推薦図書として挙げられることが多いことから、司馬遼太郎は官僚に好まれるといわれていますが、その理由の大きな一つがこの価値観だと考えています。

トッド氏は、トランプやボリス・ジョンソンなど、金持ち白人が国民の怒りを利用してのし上がる流れを指摘。

私が感じるに、トランプのプラスの要素は暴発しないだろうという安心感を人に抱かせるところなんですよ。だから怒りの受け皿にはなれたんですね。

トッド氏は、トランプ現象をポピュリズムと片付ける識者に警告。民主主義が機能していることを示している。教育格差を軸にした階級闘争であると指摘。

「トランプ氏みたいに新自由主義の時代が終わりを迎えていることに気づく指導者は出てくる。ただ、世界の経済システムが大きく狂うとき、例えば、1929年、大恐慌の時は、アメリカでルーズベルトが登場しニューディール政策を始めた。その一方で、ドイツではヒトラーとナチスが誕生している。今後、世界の支配階級は、トランプ現象をどう解釈して、どういう道を選ぶのかが問われることになる」と指摘する。

とのことですけど、そうやってみればやっぱりアメリカが選ぶべきはサンダース路線だったと思うのですけど、憎しみが勝ってしまったのか、なんかうまく乗り切れませんでしたね。

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