NHKドキュメンタリー – エマニュエル・トッド 混迷の世界を読み解く その3

EUについては、アメリカの覇権に対抗するつもりがドイツの覇権を確立してしまったとトッド氏。EUは解体していくだろうとのこと。

数字をみればイギリスが割を食っているのは一目瞭然。まぁ、イギリス内で格差をなくすように分配すれば多少はマシなのかもしれませんが、やりませんからね。

逆に言うとドイツが独り勝ちをしないような仕組みを作れば、EUが存続する可能性も出てくるのかなと思いました。今一度制度設計が必要です。

(追記:例えばEUが日本だとしたら、ドイツは東京であって「地方交付税交付金」を払うのが一策でしょう。そうすれば丸く収まるはず。

調べるとアメリカも「地方交付税」が80年代に廃止されて今はやっていない模様。これが「分断」を生じさせ「Rust Belt」や中西部の捨てられたと思ってトランプに投票すらしてしまった人たちを生み出してしまった原因でしょう。あったら状況がかなり違ったのではないか。

EUやアメリカと違って日本で地方交付税が成立するのは国民全体に仲間であるという意識があるからだと思う。これは大きな財産であり強味です。
もし仮に移民国家で住む県によって人種が違うというような事態になってしまったらこの制度は維持できないのではないか。これだけではないですけど、私が日本は移民は受け入れない方が良いと思う理由なのです。そもそもまともな論者で移民を受け入れた方が良いといっている人はほとんどいないみたいですが。)

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