岡本行夫氏のまず先に戦前の軍部などに責任を問う発言がここでは一番妥当で、ここで変わったタイミングでCMに。まともなことを言うからディレクターが動揺したのではないかとすら感じるのですが。
姜尚中氏は司馬遼太郎氏の言葉を引いて、戦前は軍部や官僚などの魔法の森に占領されていた、と解説。
これは正しいんですけど、おかしな連中がいた、と一時期の流行病で戦後に根本的な禍根が残っていないかのように解釈されるのが、根本的に間違っていて危険なところなのです。
「魔法の森」は戦後にも続く文化的事象なのです。
正しさをはらみ多くの人を納得させつつ、戦後の人々が他人事として「安心」できるような内容になっているのが司馬史観です。戦後のベストセラーであるゆえんです。
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