は体を傷つけてはいけないという日本の伝統が臓器移植を阻んでいる、という専門家の話。
おそらく孝経の記述。「身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」に拠っているのだと思いますけど、今時このような言葉はたれも知りません。
もっと儒教が強いはずの韓国で整形が盛んなことでこの言葉の影響力が否定されて久しいです。
(整形する人が比較的少ない理由については、神道由来の説もあり得ますが、近世以前の日本は入れ墨大国でもあったことを考えると、明治以降に導入した身体をタヴー視する西洋の影響の名残ではないかと思う。)
例えば日本人も身内にだったら臓器移植をするんだと思うんですよ。そう考えれば臓器移植を阻んでいるのは身内ばかりを優先する思想。言い換えれば自分勝手な心性です。
無宗教・非文化であるが故の公徳心の欠如だと思います。(欧米人が指摘する)日本人の個人主義ゆえなのです。
これが日本の臓器移植を語るうえで外してはいけない核心だと強く指摘します。
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