休憩をはさんで「第二部：ホットスポット」は番組の珠玉の映像にオーケストラ演奏をのせる構成。
その特集で取り上げられる地域ごとの、民族楽器・声楽を用いていて、個性的。やっぱり民族系の音楽は力強いので、オーケストラをバックに民俗音楽が独唱をしているような雰囲気を感じましたね。
作曲家の佐藤直紀氏は龍馬伝が一つ前の仕事で、福山龍馬に影響を受けて何でもやってやろうという気持ちで作ったとのこと。
「Season1 オオアリクイ」では噂の最強王者？オオアリクイが登場。のっしのっしと出てくる感じが音楽で豪壮に表現されています。
一日３万匹も食べると推定されているらしく、いろいろな巣から少しずつ食べるとのこと。一つの蟻塚から食い尽くしてしまうようなアリクイは絶滅してしまったのだろうとのこと。
星の動きや蟻が動くようなシーンは鉄琴で表現されます。雲を表現するようなヴァイオリンのレガートも自然の高貴さを感じさせて美しいです。
「Season3 Hunting」はトランペット独奏を招いた、メロディそっちのけでとにかく狩りの前へ出る雰囲気を出した曲。
始原的な雰囲気をまといつつ、きれいさを気にしない力強さがよいですね。
映像と音楽のコラボは素晴らしいですけど映像に集中すると音楽が音楽に集中すると映像がおろそかになりがちなのも事実ですね。
特に「月の光」などはそうでしたが、その点第２部の曲はそういうジレンマが少ない感じで、劇伴用に作曲されるということはそういうことなのかなと思いましたね。
改めてこういった番組が好きでクラシック系の曲が好きな私のためにあるようなコンサートだったと思いました。ありがとうございました。
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