2015年10月26日 ディスカバー・J 新発見、再発見!・「武士道と戦陣訓」塾 武光誠

は「昭和の武士道: 悪用された戦陣訓」という新刊の宣伝。昭和に武士道を捻じ曲げ、捏造して戦陣訓を作り上げた、という話。

東條英機の悪行の一つといわれている(Wikipediaにはそれ以前にすでに準備されていたとあります)戦陣訓が戦争をするような国の空気を作り上げた、とのこと。

ヨーロッパの騎士道には正直と恥を知るということが無い。日本の武士道ではそれが中心にある。とのこと。これは本当なのでしょうか?



「戦陣訓はかなり非現実なもの」島崎藤村や和辻哲郎といった人を入れて作ったので、こういう観念的なものになってしまったとのこと。

藤村の文学は「夜明け前」をはじめ歴史を捏造していると、いろいろなところで指摘されています。

こういう所でもこんなことをしているのにいまだに古典的な価値のある作家とみなされているのは一体どういったことであろうか。

和辻哲郎の歴史捏造も、検索して読んでいただければわかりますが、私が指摘してきた通りです。普段から捏造慣れしている人たちが権威としてこういった所に入り込んで作ったんだな、と嘆息します。



日露戦争に勝ってから驕って日本は立派だという認識になって観念論的になり近代戦がわからなくなった。精神論ばかりになった。とのこと。その代表が東條英機だったという話。

私の意見を加えれば、日露戦争後の日本の劣化は仏教をはじめとした東洋思想、江戸文化に育てられた江戸時代の人材が尽きたことによるものです。


捏造ですし、過去の捏造はすぐに国のアイデンティティと結びついて国民全体に受け入れられてしまう。「昭和武士道」「戦陣訓」はそういった恐ろしさの典型を示しています。

そして戦後の捏造のそれは司馬遼太郎さんが多くを担っていた、というのが私の意見です。

現代でも同じような思い込みはたくさん残っています。心ある人・論壇人・メディアは折あるごとにそれを正していかなければならないのに、そういった動きはかなり微弱であると感じます。

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