は日本で感染が抑えられた因子、山中教授のいう「ファクターX」を探る特集。
人口当たりの死亡率はアジア全体が低くて日本はむしろ死亡率がその中では最も高いわけですけど、対策があまりにもひどかった割には死亡率が低かった。
日本が無ければ韓国や台湾・香港の対策は優れていたで終わっていたと思う。
それらの国にもファクターXはあったのだと思う。日本のずさんな対策が問いかけた重要な問いだ。
番組はまずは危機意識が高かったからではないかとの仮説を検証。
東京都の小池知事がロックダウンをちらつかせたのもあって危機意識が高まったとのことですけど、東京五輪があったので都や政府による危機感を持った対策が遅れたというのが実情だ。
アジアは総じて危機意識が高いらしい。
文化人類学者に聞かないとわからないがと前置きして、
農耕民族のアジアがコロナに対して守る意識で危機感が強く、
狩猟民族の欧米はコロナに対して立ち向かうという意識で危機意識が低かったのではないか、と二木芳人氏。
これは広く人口に膾炙していた説ですが、私はおかしいとずっと主張していましたし、
文化人類学者は否定しているのが今の主流の学説だといえます。欧米人もいつも、自分たちも農耕をしていると怒っています。むしろバビロニア以来の本場ともいえますよね。
「刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))2005/8/19
藤木 久志 (著)」
のような研究が出てきて、銃でもって獣を追い回す江戸時代の農民像が明らかになってきて、「農耕民族」とするこの説の土台を根底から揺るがしてもいると考えます。
しかしこのような精神的差異があるのは間違いないので、DNAレヴェルなのか、ひとつは、農耕民族と狩猟民族ではなくて、欧米がローマ帝国以来帝国主義的な・植民地主義的な歴史を積み重ねてきた結果によると思う。そのことによる攻撃型の国民性だ。
もう一つの理由として私が考えるのは、欧米が人類標準で一方シベリアのバイカル湖付近で寒さに耐えて生まれた現東アジアの人種が恐らく耐えることが得意なのはあるのかなと思っています。心配性の遺伝子を持っているといわれていますが、心配性であれば予防行動をとるでしょう。
あとは言語族によって性格が違ってくるというのはあると思う。マーティ・フリードマン氏は日本語を使っているとなんか優しい感じの人になると言っていました。きめ細かく予防したくなる言語である可能性があります。
日本語に関してはそういうことはあると思うんですけどほかのアジアの言語については私の独力ではわからないとしか言いようがないですね。
(言語族による性格の違いというのは凄く大きなことだと思うんですけど、なんかあまり研究されているという話を聞いたことが無いですね。)
マスクの習慣があったのが良かったというのも当然候補に。アジアは全体的にみんなマスクをつけています。
欧米人はいまだにつけていない人が多いですしね。
それはこの記事が手掛かりなるのだと思う。
「マスク苦手な欧米、心理学に答えあり 日本人との違いは」
欧米人からするとマスクをつけているのは日本でサングラスをつけているのと同じくらい怪しいらしい。しかし日本人は予防のためだったらサングラスもしそうですよね。
欧米人は手を洗わない、とのこと。
最後は遺伝的な要因。
逆にスペイン風邪はアジア人がかかりやすかったといわれており、やはり人種によってそういうことはあるのだと思う。
ただどうもインド人など南アジア人はアメリカにおいて感染しやすいと報告されており、ここまでアジアと書いてきたものは正確に書けば東アジアと限定した方が良いかも知れない。
アメリカの統計は罹りやすいといわれている南アジア人とその他アジア人を一緒くたにしているのでよくわからないのですが、南アジア人の分を引けばアジア人は罹りにくいといえるような感じもします。
人体の防衛機構であるHLAが人や人種によって違うとのことで、これによってアジア人はウイルスの断片を捉えて体に非常事態だと知らせる仕組みがうまく働いているのではないかという話。
しかしこれは罹ってからの話なので、そもそも感染率が低い日本のファクターXには当てはまらないと思う。と岡田晴恵氏の解説を今まで聞いてきていてそのように思うのですが「BS1スペシャル▽山中伸弥が聞く新型コロナ~3人の科学者+1人の医師との対話」によると自然免疫が強いと感染しても獲得免疫ができないらしく、ここは私が理解した今まで岡田教授が話されていた内容とはちょっと違うのかなといったところだ。
免疫力によって抗体検査による罹患率の結果も抑えられるんですね。そうなると免疫系の理由がファクターXである可能性も高まって来るでしょう。
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