英雄たちの選択 「水害と闘った男たち〜治水三傑・現代に活かす叡智〜」

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「水害と闘った男たち〜治水三傑・現代に活かす叡智〜」 - 英雄たちの選択
毎年のように日本を襲う想定外の水害。歴史の中から大治水事業に挑戦した3人の英雄をとりあげ、彼らの治水の極意を紹介。現代に生かすべき叡智を令和の日本に問いかける。 毎年のように日本を襲う想定外の水害。どうすれば人々の安全と未来を守れるのか?今回、歴史の知恵を防災に活かすべきと唱える磯田道史が、大治水事業に挑戦した3人の...

まずは令和2年7月豪雨で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方の健康をお祈りします。

番組では武田信玄と岡山藩士・津田永忠と天竜川の治水に生涯を捧げた金原明善を磯田氏が「治水三傑」と名付けてその業績を追います。

信玄時代の甲府盆地はほとんど水たまりですね。これを信玄は川の流れを整え整備。緩やかに洪水させることで名高い堤の他にも、管理する仕組みなどを官民協力する形でインセンティヴを与えつつ整えたのが素晴らしいということ。
戦国時代から公が出てくると磯田氏。責任ある地方自治体みたいなのが出てくるんですね。

岡山藩士・津田永忠は岡山の旭川の氾濫を克服。さらに下流で新田開発をして富を増やします。

これは乾坤一擲の大事業で津田永忠は、名を好むなら新田開発には取り組まない。ただ天道または天下へのご奉公だ。といったとのこと。

「名こそ惜しけれ」で武士を解釈する司馬遼太郎氏の武士解釈からは外れる言葉だ。

「名こそ惜しけれ」について私が言いたいのは、当時の人たちは筋の通った生き方の結果としての名を欲したのであって名が先にありきではないというところはしっかり押さえねばならないということです。
司馬遼太郎氏はそこを誤って「名こそ惜しけれ」を外部評価第一の言葉と取り違えて社会に普及させた事が罪深いと考えます。

結局それを鑑みればこれも「名こそ惜しけれ」の一種なのだと考えます。

これは人間側の事情をすべて無視するくらいでないとできない難事業だということで、忖度の逆の逆忖度でなければできない、と磯田氏は表現。

治水と経済的利益を結び付けたのが素晴らしいと飯田氏。

金原明善は直接的な治水から転換して植林をして山の保水力を上げることで治水を達成した偉人。

元鳥取県知事の片山氏によると手入れしないと山が荒れてしまうということで、おそらく近年の水害は林業の衰退がかなり関係しているのでしょうね。

還暦に達したころに130年後にちゃんとした木になる杉を植え始めたということで「「今だけ自分だけ」は自分も守ることができなくなる」と磯田氏。安倍政権のスローガンを否定した形だ。

飯田氏が現代の問題として挙げた「ゼロリスク信仰」は今の検査がなされない問題にも大きく関わってきそうだ。言い換えれば「無謬主義」ですよね。誤りを認めないことに繋がります。

転ばぬ先の杖がこの3人に共通していると磯田氏。

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