羽生善治九段が快勝 次局は本戦かけ森内俊之九段と“レジェンド対決”に/将棋・棋聖戦 | 将棋 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
将棋のヒューリック杯棋聖戦・二次予選が12月22日に行われ、羽生善治九段(50)が高見泰地七段(27)に110手で勝利した。羽生九段は次局、本戦出場をかけて長年ライバルとして戦ってきた森内俊之九段(50)との対戦が決定。両者の対局は通算137局目となる。 【中継】羽生善治九段、本戦に向けて初戦突破…
はもはや古風な感じが漂う矢倉の24手組の出だし。二七手目の、今までの棋士がおそらくほとんど6七金右か3七銀、加えて3五歩としていたところでAIの推奨は6七金左か1六歩。何か全然違うことを考えているんですね。他には3七銀に加え4六角や9六歩が候補に挙がっており6七金右はありません。
特に9六歩は以前の棒銀を警戒する矢倉の常識からするとかなり斬新だ。AIは中央寄りに囲うので端は怖くないということなのでしょうか。
4六角は以前だったら7三銀もしくは7三桂と上がられて先手の得が失われたと判断されたでしょうね。
というわけですでにAIのエッセンスを吸収している最先端のプロ同士の戦いである本局は6七金左を選択。
後手の羽生九段は先手が上がらないならということなのか7三銀から速攻を選択。ここら辺は伝統的な大局観も覗く感じか。
AIの推奨手を見ていくとこういった後手の普通の矢倉には上部から潰していくのが良いらしい。駒を集中されると7三銀一枚では耐えられないのだ。
しかし先手は端から攻め込みいつの間にかAIの評価も後手有利に。上部以外で戦ってしまうと従来からの感覚同様厚みというよりは傷になってしまいますよね。
先手はAIの形を取り入れても全体的な意図を汲めなかった感じでしょうか。結果は羽生九段の貫禄勝ちです。
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