第79期 名人戦 七番勝負 第四局 2日目渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段

将棋
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は一日目も二日目も両方ともしっかり視聴しました。
後手は6五歩の位取りの作戦。NHK杯の対羽生戦でも採用した作戦ですが、位を取った瞬間、千日手の50%の評価値だったのが47%に微減。プロの第一感でも多少無理しているのかなという形でしょう。

対して先手は7九玉と羽生九段と同じく囲いにいったのが悪かったのか評価値はまた互角に。

30手目の読み筋に出てくる5五歩同歩6六歩同歩5八金が人間界ではまず出てこない手順。本譜でも出てきた仕掛けですけど、それをこのタイミングで決行して陣形整備を始めるということなのでしょうか。

二日目は早々AIは千日手の表示。0分目からですけど、せっかくなので一晩中AI回していればよいのに?!

58手目のAIの読み筋に1八角の遠見の角が。余り遠見の角は推奨手に出てこない印象があるのですが出てきた感じですね。

本局の中盤は何が何でも6三歩と叩いて拠点を作って打ち込む事が重要なようです。
2八飛車はそのしつこさに欠けた手だったか。拠点づくりを回避できる展開になり形勢も再び五分に。

記憶から抹消?!

8七馬と突っ込まず5九馬と逃げたのが良くなかったらしく、評価値上は先手優勢に。先手はそれならということなのかノータイムで6五桂。
しばらく進み評価値的には先手が必勝ですが人間的には優劣不明としか言いようがない局面に。

5六銀が悪手で評価値が真っ逆さま。後手必勝に。3四角に4三金が読みきれなかったのではないという評判。詰まないようなのでなにか詰めろを振り払って詰めろをかける手があるんでしょうね。
先手勝ちと眺めていた局面は先手の苦悶の時間だったようです。

今度の後手の優勢は手厚い人間的な優勢です。

しかし持ち時間切迫の中3四歩を逃し形勢は再び五分に。更に後手の4三金が悪手で再び渡辺名人が優勢に。多分4三銀を打っていれば勝っていたでしょう。本局の後手は手厚い手を選べなくて負け筋に陥ってしまった感じがありますね。
以下評価値的には大差ながらも詰むや詰まざるやの際どい熱戦でした。

感想戦によるとやはり4三金で3四角が利かないと先手は考えていたようです。しかしどうも利くようですね。

振り返って最初から大盤解説。
2四歩と飛先を切るのは一手の価値がないと渡辺名人は考えていたんですね。AIの感覚が完全に取り込まれています。
古豪の藤井九段は不満げです。

5三歩ではなく5三金を打たれていたら先手容易ではなさそうですね。

珍しいくらい難しい変化を含んだ一局だったのではないでしょうか。

今度放送される予定とのことですが、やっぱり当たり前のように王位戦の挑戦者決定戦に来る羽生九段はすごいの一言ですよね。

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