では古賀氏は「日本中枢の狂謀」という本を出すとのこと。
エリートが中枢で結託して利権を貪っている、というエマニュエル・トッドの指摘なども思い出させる題名ですね。安倍政権を支えているもの、「後ろ側」をみていけばそれの日本的表出として括れる現象でもあるのでしょう。
むしろ日本が先行している現象なのだともおもいます。これも「世界の日本化」の一端といえるでしょうか。
古賀さんは最近の官僚の動向について一浚い。
最近はメールは「サーバーにも残さないで」やっているとのこと。復元しろといわれるということなのでしょうか。
前川氏の文書の調査については、まともな役人がいてあると証言されると困るから再調査できないとのこと。
加計で抵抗されて菅官房長官がスキャンダルを探らせたのだろう、とのこと。
個人のスキャンダルを報じる読売の記事には驚いた。という聴取者からのお便り。そしての大手メディアはこれを批判せず「なかった」問題になろうとしています。
古賀さんが言うには、色々な新聞を観比べた方が良いとのこと。
みた方が良いです。それは確かに正論中の正論ですけど、たくさんみることには普段言及されないリスクもあると思うんですよ。
一般人の情報だけではなかなか詭弁を見破れない時がある。それで間違った納得をしてしまう、というリスクは常につきまとうのは見逃せません。たくさん読むことでそういう詭弁に遭遇する可能性も増えます。
そういう時は、ここは過去嘘を付いていたから危ないな、などといったことを考慮して、信頼できる情報源をある程度絞るのも現代人に必須の智慧だと思う。
たくさん読んだ方が良いこともありますが、そういう要素も頭の中に入れながらバランスを取っていくしかないですね。
天下りは文科省はかわいいものというのが古賀さんの内情を知る意見。古賀さんは現職の時に「天下りしてくれと言われた。冗談じゃないよ僕は天下りを批判しているのに。」とのこと。
菅官房長官は文科省の天下り問題の時に「全省庁厳しく調査します。徹底調査します」といったが全然していない。徹底調査したらすごい問題がたくさん出てくる、とのこと。
本当に天下りこそが日本の病巣そのものです。内側から改革するのはなお絶望的でしょう。
前川さんの天下りは絶望的ということで「前川さんを受け入れちゃったらその大学とか会社がものすごくいじめられちゃいますからね。安倍政権に」とのこと。
拾う神ありということでどこかの団体が名乗りを上げられればその点では健全な社会ということになるんですけどね。
官僚の有志が声を上げることに期待する古賀さん。
共謀罪の盗聴盗撮については「僕なんかはやられているという前提で考えていますけどね。」
とのこと。共謀罪は今回のように「告発者」のスキャンダルを探し、封じ、捕えことにフル稼働させらるためのみに成立させられるといって良いと思います。
最後には本の宣伝で「マスメディアの堕落」についても書かれているとのこと。
これはいろいろあってもちろん制度的堕落はとても大きいんですけど、人材の供給のされ方が大体大手メディアは官僚と同じであって(コネはありますが)、根っこでは官僚の堕落・無能と軌を一にしていると私は考えています。
この根本を変えるためには何が必要か?それは結局は洗練された文化力である、というのが私の結論です。
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