の「風をよむ」は報道の自由について。
「報道の自由度ランキング」を出しながら、記者クラブが報道の自由を阻む弊害として指摘されていることをやらず。
パナマ文書については相変わらず国内についてやらず。
スタジオでは、待機児童の対策が出来ないのはタックスヘイブンがあって法人税を下げなくてはいけないから。そういうことをちゃんと報道して欲しい、と大崎麻子氏。
自民党政権は国土強靭化や、お年寄りにカネをばらまいて露骨な買収をしたり、(自分たちの選挙のための)無駄な支出をたくさん使っています。
タックスヘイブンを撲滅するように積極的に働き掛けていくことが当然まずやるべきことですが、タックスヘイブンがある世界でもできることは当然あります。あらゆる国はそういう世界に生きているのです。無駄を削って待機児童対策に回せというのが、メディアの仕事であり、女性のコメンテーターとしてやるべき仕事ではないか。
大崎麻子氏は政権にゴマを摺ることしか考えないコメンテーターです。いつも顔もこわばっていて、硬直しているではないですか。表情が無い友近のようではないか。
続いて「権力を批判しないメディアに存在価値は無い」と田中秀征氏。
その存在価値のないメディアを大崎氏(とより重要ですがそれを使うテレビ局員)が体現しています。
震災にかこつけて防災に効果のない「緊急事態条項」。パナマ文書の国内についての報道が無い危機を指摘せずに、逆にパナマ文書にかこつけて税の買収的使い方を擁護。性根が腐っていると何が起きても都合のよいことしか言いません。
荻上チキ氏はもっと新しい伝え方をするべきだと提示しますが、結局そういうことをやらないのもしっかりした報道をやらないのも拝金主義が原因なんですよね。発想そのものはメディア側にもあるでしょう。
「報道の自由度ランキング」については客観性に欠ける意味のない数字だと思っている、と主張。
戦前より良いとのことですが、戦前を基準にするのであれば、現代の男女不平等とかも戦前よりましだ、で通ってしまうことになります。
「ランキング」よりということで自主規制を問題視していましたが、この「報道の自由度ランキング」の評価にはメディアの自主規制も加味されています。
また、この調査は「記者クラブ」のように重要で改善されない問題を含んでいます。それを指摘もせずに客観性に欠けるというのはどのような見識だろうか。
こういう風にメディアを批判するメディアが衰えているのが、報道衰退の一つの理由だと私は考えています。
こういう場に呼ばれるのは「安全パイ」であってメディアにとって本当に隠したいことを指摘しない人だと思われているからです。出演するだけで恥ずかしい、もしくはそういったことを指摘しないで何回も呼ばれるのは恥ずかしい、と思わなければなりません。
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