行って参りました。
喜多川歌麿の「艶中八仙」は鯉に乗っている琴高仙人の遊女版。歌麿は徹底的に遊女の人格・聖性を強調する人です。らしいですねぇ。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 東都駿台」は、一等味わい深いです。前も苔が積もって木になったようだ、といった事を書きましたけど、特異な自然が素晴らしいです。
北斎は色んな風景を、的確に、豊かに描き分けますけど、流石です。
テレビでも進行役の方が、ニュースにふさわしい表情を、豊かに、的確にされていると、すごいなぁ、ととてもおどろきます。まぁ、清らかな人は何でもできるんでしょうねぇ(^_^;)
鳥居清満の「行水美人 中村助五郎」は版木付き。裸で丸っこくて良い感じなんですが、胸があるんですよね。歌舞伎をみていた人は、こういう認識だったということで良いのでしょうか。
肉筆画では勝川春章の「桜花花魁道中図」は紅嫌いのようなモノクロの図が、春章らしからぬ渋さ。春章の華やかさは、下敷きに渋さがあってのもの、ということでしょう。ちょっとさした紅が映える、格調が薫る名品だと思います。
河鍋暁斎の「恵比寿 大黒」は持っているものが三番叟なんですが、三番叟ってもしかしたら、左右颯々の舞の変形なんですかね?
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