正直ギターは巧拙云々を論じられるほど聴いていません。技術は木村大さんなんか本当に巧いと思うんですけど、村治さんの情感を評価する人もかなり多いように思います。
私見ながらここ数年村治さんはずっと調子の悪そうな顔をしていて、精彩が無い感じで聴いていなかったんですけど、最近テレビでちらっと見た時はかなり顔色が良かったので聴く気になりました(直感的判断)このCDはどうもその顔色の悪い時期に出たようですけど(笑)
アランフェス協奏曲は相変わらず爽やかな曲で、村治さんのギターは奇を衒った所が無く非常に丁寧だと思います。表現に集中して弾いているのが分かりますね。山下一史さんの指揮は模範的というべきでしょうか。爽やかで音楽の美感を損なっていないので良いと思います。
ここに収録されている曲はどれも爽やかですね。ギターにはそういう曲が合っているのかも知れませんね。そういえば陽気なメキシカンを思い浮かべるとポンチョを着ている他に必ずギターを持っている様な気がしますけど、それもギターの性質上の必然なのかもしれません(笑)
最後のタンゴなんかも面白かったですね。クラシックギターは協奏曲とかそれほど多く無いので大変だなぁ、と思ったりもしたんですけど、分野を跨げば実に豊かなフィールドが広がっている事を思い出させてくれます。ピアソラのCDの合間に聴いたんですけど、実に良い感じで息抜き出来ました(笑)
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