モーツァルト ホルン協奏曲全集 ドール、シュルツ&カメラータ・シュルツ

音楽
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ホルン協奏曲は好きなんですけど、好きな指揮者が必ずしも振っていなかったり、誰が良い演奏家なのか、俄かにわからない様な所があります。
最近は千葉馨さんの演奏を聴いたのですが、堅実な演奏で、本領は掴めませんでした。

このCDは、ニュアンスに凄く気を遣っている演奏だというのが分かります。
ドールのホルンの音も、弱音では頼りなく、時に大丈夫かなと思わせますが、吹いているだけ、という所がどこも無いからだと思います。低音ではたまに思い切った音が聴こえますが、それもぴったりはまった音楽に聴こえます。
音楽に徹しようとすると、必ずしも完璧では無くなったり、移ろうような音色になったりしますが、そこら辺を見極められる聴き手になりたいものです。

シュルツの指揮は、中々緩急自在で、音楽を楽しむ心が感じられます(雰囲気)
2番2楽章の冒頭など、ホルン共々細く長い、狩野光信の枝の先の様な音楽を奏でていて、こういう所はとても楽しいです。
第3楽章は奇数拍がやや強調された演奏で、スキップで進む様。四季の狩の場面のようなノリで、行楽の楽しさがあります。パッセージ最後のppも、ひっそりとしていて美しいです。
2:20辺りからの風に吹かれて雲が飛んでゆくような音楽は、本当に素晴らしいです。

第4番は作曲時期が遅めなだけあって、やや複雑な音楽。モーツァルトはもっと長生きしていたら、現代人でも違和感を覚える位の、難しい曲を作っていたかもしれません。
第1楽章は後半になるにつれて興が乗ってくる感じで、中間部でモーツァルトの階段を駆け上る様に盛り上がり、再び静かに喋り始めます。
第3楽章は冒頭から掛け合いが美しく、やっぱり良い雰囲気の仲間なんだと思います(笑)

第1番は極めて好きな曲。ああ、晩年の天国的な彩が(先入観?)。
第1楽章の2:40秒位からの管弦楽が美しく、艶めきつつもさっぱりと。古楽器と現代楽器の中間のような音を出す楽団です。
第2楽章も2:20秒辺りから出てくるトリルの囀りっぽい音も、うららかで好きです。指揮者のナイス解釈です。

同曲のレヴィン補筆版はなんとなく緊張感がある演奏(笑)慎重に楽譜を音化していっている感じで、これも中々。
第2楽章はジュースマイヤー版とはかなり違いますね。1分過ぎた辺りから始まる、モーツァルトっぽい悲劇性を帯びた音楽が素晴らしいです。これはモーツァルトファンにも、是非聴いて欲しいといえる内容です!ぞくぞくさせてくれます。

テレビでいわゆる名画を黄金率がどうとか、三角形で統一されていてどうとか、よくやっていますけど、やっぱり絵の肝の所とはあんまり関係のない要素だと思います。しかしそういう他愛の無い話でも、話の種になる物が面白いと、楽しいんですよね(笑)二つの補筆版が入った、このCDにもそんな愉しさがあります。

ニーノのアンダンテ・ソステヌートはモーツァルトを模倣して作った曲なんですけど、中村八大さんの、こんにちは赤ちゃんモーツァルト風ヴァージョンの方が千倍位上手いですね(笑)とはいえ、今のクラシックの作曲家達も、もっとモーツァルトっぽく、作っても良いと思います。やっていること自体は、好きですねぇ。

音楽的で、爽やかさもあって、角ばりもせず、湖の畔を散策する小鹿のような演奏(何)です。モーツァルトの音楽を味わいたい人に、自信を持って薦められるCDと言えましょう。おそらく、今まで聴いたホルン協奏曲の中では、一番好きな演奏です。

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