この前やっていた、円空スペシャル面白かったですね。円空の特番は4年位前にも観たことがありますが、今回の特集は円空の人生が、スペクトル、というと綺麗な表現になってしまいますけど、立体的に浮かび上がってきて驚きました。
遍歴からパッション、思想まで、生身の雰囲気が出ていました。
違法な布教行脚を続ける大胆さと、木っ端まで大切にする繊細さ。絵のざっくりとした感じに感銘を受けました(笑)
衛星での放送です。バロック以前の音楽は良いですねぇ~。
1.「 鳥の歌」は静謐な良い曲。この静寂から一歩踏み出した滋養は、古楽ならではです。
歌詞の意味は、みんな神様が作ったものだから、歌もそうなんじゃない?という感じでした。
この前シューリヒトのブル9のライヴ録音を聴いたんですが、ブルックナーが曲を捧げた神様の、男性性を非常に強く感じて驚きました。一方この曲は宗教的でありながら、森の哲人といいますか、そういう内省的な物を強く感じます。
音楽の表現ということでいえば、バロック以前の神は新約的で、ロマン派以降の神は旧約的な所がある様に感じます。
次の曲は宮廷に勤める女官さんの話。
ソプラノの人が歌詞の中の人物をそのまま、覇気たっぷりに歌っていて、横のテノールの人がそれを見てにやけながら歌っているように見えます(笑)
スイスの民族音楽を思い出させる様な、楽しい曲です。
8. 「対話 「スペインの人 お願いです」」はパーカッションがカタカタ鳴る、フラメンコのような音楽。
リコーダーが多用される曲で、このぼんやりとした、木製の湿り気のある音が好きですねぇ。
ソプラノの人の情熱的な振り付けも、素晴らしく、最後の床蹴りも決まっています。
邪鬼を踏みつける四天王を思わせます。
9. 「殿下の入場 」からは劇仕立て。入場曲なんですが、葬送曲じゃないかと思うような、地味な曲。10. 「槍の戦い」11. 「盾の戦い」は戦いの曲なんですが、どこかコミカルで、何か間違ったエジプトものの映画を思い出させます。15. 「老ガリア人たち 」はぽこぽこ面白い曲。
16. 「さまよえるユダヤ人の歌 「サラマレク・オ・ロコハ」」はアディエマス(という名前らしい)というNスペの曲を作っている人の曲を思い出させるようです。
17. 「トルコ風シャンソン 「ヘヴェラーケとタルリシマン」 」は前のめり気味の加速感がトルコ風な雰囲気。トルコ風作品のはしりで、しかも、なんちゃってトルコ風なのだそうです。
太鼓の入り方とか、この前の「西洋と東洋のワルツ」のCDに入っていたものを思い出させます。最後はどんどん加速して終了しますが、当時はもっと極端にやっていたのかもしれません(笑)
この時代の音楽は、良く聴きたくなるし、ずっと聴いてしまいます。一曲一曲個性が違って、ヴァラエティに富んでいて、演奏も明らかに今に生きているものでした。
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