歌舞伎座さよなら公演 六月大歌舞伎6月26日昼の部

運良く券が当ったので、行って参りました。近くのご婦人は、二年間出し続けてやっと当った、と仰っていたので、2回目で当ったのは、どちらかといえば運が良いのかもしれません(笑)
門前はかなりの賑わいで、取り壊し前の歌舞伎座を視られるのも、貴重なのかもしれません。ここに可愛らしい女性がいらっしゃったら、とても映えるに違i(以下略

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)は古典的な感じの舞踊で、舞鶴の魁春さんの女性らしいしなやかさが、なかなか良い感じでした。

二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)は山崎屋与五郎の染五郎のよたった動きが意外と面白かったですけど、型の力も感じます。どこまでが伝統で、どこからが染五郎なのかは、まだすっぱりと分かりません(笑)
濡髪長五郎の幸四郎は動きの少ない演技。どっしりした感じで、これで座長として毎日のように活動しているのだな、と感心しました。見得の動きも中々切れていました。

山崎屋与五郎の染五郎が二人で着物を着て相撲取りの真似をする所とか、放駒長吉の吉右衛門が椅子をばんばん動かす所ですとか、古典ながら(だからこそ?)童心を呼び覚ますような劇でもありました(笑)
ドラゴンボールが世界で売れたのは、かっこ良かったり、ギャグであるとか、色んなヴァージョンが作れたからだ、と夏目房之介さんが言っていましたが、歌舞伎にもそういう所がありますね。

三、蝶の道行(ちょうのみちゆき)は暗い中で蝶々が光る踊り。正札附根元草摺に比べると、激しいです。
助国の梅玉さんがちょっとしたよろめきとか、中々上手かったと思いますし、小槇の福助さんも当時の女性の雰囲気のようなものが出ていたと思います。この女性の踊りは、服装が結構重そうで、普通の踊りとはジャンルが微妙に違う感じですね。
集中してみてしまう踊りで良かったんですが、暫く時間が立つと、もしかして動きが地味な正札附根元草摺の方が良い踊りだったのかもしれないとも思いました。

四、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)は終盤が見せ場。河内屋与兵衛の仁左衛門が豊嶋屋お吉の孝太郎を斬ろうとするんですが、地面が油ぬるぬるで中々斬れない、というのをずーっとやっていました(笑)
仁左衛門の踊りは気合が入っていましたけど、追悼ということでいえば、踊りが違うとはいえマイケルの方が上手かったですねぇ、、、。つるつるしていたわりには、はっとさせられる所が無かった気がします。最初のドタバタも面白かったですし、中間のしんみりした遣り取りも、表情が双眼鏡のお陰で楽しめました(笑)

どれにしても、とても面白かったですし、このハードさは凄いです。
独特の雰囲気で、お土産に買った八橋も美味しかったです(笑)機会があればまた観に行きたいなぁ~。

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