武満徹 四季 ムナーリ・バイ・ムナーリ トゥワード

#音楽レビュー

どれも比較的初期の曲で、「弦楽のためのレクイエム」を思わせるような厳しさがあります。

最初の「四季」は何が四季なのか良く分からない、たまに金属音などがするだけの、単色の現代音楽です。
愛聴する気にはなりませんが、それ程嫌いでもない世界です(笑)万博にあわせて作られた曲だそうで、前衛音楽とはいえ、古臭い雰囲気もあります。無機的な音響が、当時はもっと新鮮に響いていたのかもしれません。ジャケットもまるで、DOSで作った様な模様です(笑)

宇宙遊泳しているような気分になる音楽かもしれません。それも観測が進んだ、現代の目から見た宇宙ではなく、何が有るのか良く分からない、かつての宇宙のようです。黒い空間の向こうには、黒い空間が広がっているだけ・・・しかし、良く分からない。といった感じでしょうか(笑)
大きな空間で聴かれる事を前提としているせいか、窓を開け放して聴いたほうが楽しかったです(迷惑)

そこまで深い感じもしなければ、親しみやすい楽しさもありませんが、一つの時代の記念碑的な雰囲気がとてもします。今にも繋がっている音楽でもありますが、ガリ版紙を愛でるような聴き方が出来る、作品だと思います。

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