パシフィコ横浜 海のエジプト展~海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝~

#その他芸術、アート

流石に高いので逡巡したのですが、そういう時はいった方が良いと思って、行って参りました。

最初の巨大スクリーンの前に、ヒエログリフが彫られた大きな石が無造作に置かれていたので、驚きました。非常に規模の大きい展覧会です。

「「デカン」の祠堂」は各地に散逸していたものを掘り起こし、組み立てたそうです。中に書かれた絵とかも面白かったんですけど、海中にいて丸くなった、なれが好きで、今回の展覧会の密かな楽しみになりました(笑)

前に行ったトリノ展は、エジプトエジプトした展覧会だったんですが、こちらはハイカラ。「ナイル神の胸像」がギリシャ文化の精華の様なリアルさ極まる、髭のおじさんの胸像で、細かさ彫りの深さに驚きます。国際都市アレクサンドリア等の文化の混交具合が楽しめる展覧会で、最後の方はキリスト教も入ってきているようです。

「王妃の像」は衣紋が美しくぽろりもついている、気品のある像。腹の描写がリアルな為、襞があって、横の奥方が「三段腹だね」と呟いていましたけど、どう考えても(略

映像などでいつも写る巨大な三像「豊穣神ハピの神像」「ファラオ」「王妃」は流石に大きく、しかも保存状態が結構良いです。
王の横に穀物を持った神が並ぶ、というのはなんとも安定しているといいますか、ほほえましいです(笑)

「ライオン頭部形イヤリング」は細かくうねった形が動物的。青銅の壷とか釣り針とか色んな神像なんかも面白く、10時に入って出たのが3時半ですから、5時間半かかりました。
所々に大型モニターがあったり、水中感を出す演出が効果的で、博物館と現代美術が融合したような印象を受けました。世界を巡回する展覧会ですが、日本でもこういう粋を凝らした感じの展覧会を企画できたら良いですねぇ。
行く前は少し商業的な匂いも感じた展覧会だったんですが、だからこその大規模なもので、博物館の未来が少し見えたような感じもしました。
水中遺跡はホットな分野ですが、これからも保存・展示にと、この分野の方々のご活躍を祈っています(笑)

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