行って参りました。
サッカーは惜しかったですねぇ。天気予報を視るので、国歌をどっちも聞かなかったのですが、何かテレビの向こうに移入できないまま終了。やっぱり微妙に不完全燃焼でしたかね?
深夜で意識を失っていた時間も多かったので、あんまり強くは言えないんですけど、やっぱりどうしても勝ちたかったら、必然的に勝つしかないんでしょうねぇ。
名所江戸百景の展覧会に行くのは三回目。やっぱりしみじみと、良いシリーズなんですよね。
肉筆画は蕙斎の「両国の月図 飛鳥山の花図」。広重の「雪月花 隅田川の雪 飛鳥山の花 品川の月」が横にあったんですけど、広重の肉筆画の中では、そこまでの優品では無い様な気がします。
同じ風景画ですけど趣は隨分違って、蕙斎はプリンのような妙な盛り上がり方をした山が特徴的。蕙斎以外ではみない質感です。
今回は擦りの説明に力が入った企画で、「廊中東雲」の東雲の表現なぞ絶品。かなり暗いのに風景がくっきりと浮き上がる感じが素晴らしいです。
広重は霞がかった表現が肉筆画でも特徴ですから、それを版画にするために、アクロバティックとも言えそうな技巧が発達して、人々を楽しませた感じです。
今回一番感動したのは「虎の門外あふひ坂」ですね。月に雲がうっすらかかっていて、その上を鳥が雁行している。下のほうでは屋台があったり、神社に行く途中の子どもが何やらうきうきしていたりと、その一枚に込められた、世界性というと大げさですけど、そういうものに惹かれましたねぇ。
広重は色んな自然も色んな人も、混然一体とした江戸の世界を混然一体としたまま捉えられた絵師だったと思います。
「品川御殿やま」はお台場建設のために削り取られた、品川の自然破壊を扱った作品として有名ですが、現代のそういう作品と比べると、雅趣が感じられるのが特徴だと思います。
削り取られた山の生々しさと、それすらも包摂してしまいそうな、大きい視点から切り取られる山の自然との拮抗具位が、面白い絵だと思います。
浮世絵を観るとすっきりしますし、明治神宮に行ってさらにさっぱりして、とここら辺はに来るのはとても好きですねぇ(^_^)さっぱりだけが原宿です!?
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