太田記念美術館 楊洲周延「東錦昼夜競」-歴史・伝説・妖怪譚」その4

#その他芸術、アート

8月11日の池上さんの特集では戦前に軍部に批判的だった桐生悠々について取り上げていましたけど、当時は命の危険があるにもかかわらず、軍部の方針に逆らう言論人・政治家がぽつぽつと居るんですよね。全く命を取られない現代にはほとんど見かけません。
当時と比べても人材状況がさらに悪化しているな、ということを非常に感じます。

8月11日のミスターサンデーでは富裕層が日本から逃げている、という特集をやっていましたけど、どうせタックスヘイブンなどとは富裕層への減税で競えないのですから、日本は堂々と累進課税を維持していくべきだと思います。

この前の織田信長の中世の秩序破壊の話でも触れましたが、これは日本の伝統であり、明治維新の時点で貴族階級が存在しなかったのでできたことです。世界が目指している流れから言っても、ここを減税することは退行だといえます。

あとは原発の影響は見逃せないでしょうね。事故後に福島から遠くに移住した著名人は多いです。

また、一番強調されていたのは日本にある事業を展開しづらい土壌で、ここは本当に徹底的に改革しなければなりません。万が一富裕層減税・法人減税を議論するとしたら、これをやりつくしてからするべきだといえます。

8月13日の荻上チキさんのラジオではオリバー・ストーンについて語っていて、ゲストで町山智浩さんが出ていましたけど、予想通りやや否定的な見解。アメリカでもトンデモ的な色がついていて、JFKで陰謀論をやったのがまずかった、といっていましたけど、これは陰謀論なんですかね?

原爆に反対するのは軍人的な視点だ、といっていましたけど、東京大空襲などにも、その悲劇に対して共感を寄せており、もっと根源的に人の悲しみに共感するような人であるような印象を受けていたのですが、どうなのでしょう。

反米であるというだけで、カストロやチャベスといった独裁者と仲が良かった、とも語っていましたが、事実なら押さえておくべきところでしょう。どのような共感なのかは注意深くなければなりませんが。

両国ともアメリカに苦しめられた経験があり、二人がそこから脱却を目指そうとしていたと思われるのは、確かでしょうからね。

町山さんはアメリカは多様だということを強調していましたけど、全体を把握して語りたいという気持ちは生まれてくるでしょうし、必要なものでしょう。

刺激の強い映画であるとか、ミステリー、もしくは幻想文学を好む人には結構世の中を固定的に観ている人が多い印象。実社会が安定している、という価値観のもと、外に刺激を求めている、というタイプの人が結構いるように思います。
逆に言うと安定してくれなければ困る。そうでないと安心して浸れない。
そういうところから出てくる保守性を感じさせる人が結構いるんですよね。
私が観るところの町山さんはその中の典型的な人で、社会に根底から疑問を呈するようなオリバー・ストーンとはおそらく相容れないだろうという予想がありました。

しかし、現実というのは実際はいろいろなフェイクや矛盾、あっと驚くような真理に満ちている、というのが私がいろいろ調べた限りでの実感です。

8月13日のモーニングバードでは猛暑の特集をやっていて、舞の海は、これで電力不足ということになれば死者が出る、と発言。
電力不足という言葉は今季初めて聞いたといってよいでしょう。
電力不足は経産省のメール流出事件を観てもわかる通り原子力ムラが最も望むものであり、この唐突な電力不足発言も原子力ムラ的なものだといえるでしょう。
なぜここにわざわざ入れ込むのか。脳みそが沸いてしまっているのではないでしょうか。

そもそもテレビは偽の電力不足キャンペーンを何度も繰り返しており、広告の関連がある、原発の再稼働に寄与し、ピークカットの概念も伝えずに放送し、たくさんの人が死に追いやられました。

不必要だったという説が有力な計画停電でも、人が死んでいます。

そういったことを何も振り返らないというのは一体どういうことなのでしょうか。我々も大手メディアの忘れようとする動きに惑わされず、追求し続けることが非常に大切だと思います。

舞の海さんのこういった発言からも、このようなことが起こった事態の深刻さが全く身に染みていないように思います。

今年は逆にしつこいぐらい冷房をつけろつけろと言いますが、その前に言うべきことがあるのではないでしょうか。

またあまりにお年寄りたちのエアコンを使わない。節電意識がしっかりし過ぎているような印象を一連の熱中病死から受けるのですが、これはやはり、ここ2年の節電キャンペーンが染み付いてしまっている、というのが大きいように感じます。

原子力ムラ報道を繰り返す生島さんのラジオでも、今年は節電といわない、といっていましたけど、このことを含めた罪深い経緯をすっかりと忘れてしまっているのではないでしょうか。

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