富士フイルムフォトサロン 企画写真展 伊知地国夫「 写真で楽しむ 科学のふしぎ 」 その10

#その他芸術、アート

続いて寄ってきました。

いわゆるミルククラウンの瞬間ですとか、光の干渉、いろいろなものの結晶構造など、科学系と言えそうな写真を集めた展覧会ですが、やはり自然の美しさというのは格別です。

芸術は自然に学びそれを超えるもの、といったダ・ヴィンチの言葉を前に引用しました。中島誠之助さんは東京国立博物館より国立科学博物館が好きなのだそうですが、実際そうであるのだろうとともに、そういった自然の美をベースに美術を観て、鑑定をやっているんだ、という立脚点を示す意味があるのではないかと思うんですよね。

人の熟達した作為も素晴らしいのですがやはり基本は自然で、こういったものの美しさを観ていると、このようなものを写せるようになった現代に、美術の意義はどのようなものなのか、と考えさせられるくらいです。

横ではおばさまが疑問があったらしく、受付の人を呼びつけて質問をしていましたが、どうもお顔を見るとその受付の人は、当の写真家の伊知地国夫氏のように思います。

微細な湾曲に沿って光を放つプラスチック製品をどのように撮ったのか、と聞いていましたが、偏光板で上下から挟み込むとそのようなものが撮れるのだとのこと。

ICチップや、CD・レコードの拡大画像による比較なども面白かったです。

光の三原色、色の三原色などの関係について学べるコーナーもあり、非常に勉強にもなります。おもしろいのでぜどうぞ。

さらに横のスペースでは「日本雑誌写真記者会賞発表展」をやっており、週刊誌関連らしく、涌井・杉内などのスキャンダル写真を。こんなことをやっていたんですねぇ。

ただこちらは、政治家の石○○の見たものに精神的なダメージを引き起こしかねない写真が冒頭に掲げられているのでくれぐれもご注意を。
原発がないと江戸時代に戻るというあほな嘘をつき続けている、原発輸出を目指す原子力ムラ中枢であり、現在の右傾化したといわれる自民党でさらに最右翼の人間の写真を張り出して特に抵抗のない、日本雑誌写真記者会の感覚はジャーナリズムとしておかしいのではないかと思います。

(現在は終了しています)

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