サントリー美術館 「もののあはれ」と日本の美 第八展示期間 その9

#その他芸術、アート

9月24日の報ステは今年の米より去年の米の方が高いというお米の値段の怪について特集。

JAの買取り値段に翻弄されている、ということで、福井では反旗を翻して、高品質米を高く売ったりする農家が出ているとのこと。

米だけがこのような扱いなのは「政治的な財」だからだ、とVTR中解説されていましたが、これでは何のことだかわからないでしょう。

古舘さんが、米を作らなければお金をあげるというのはおかしいのではないか、といっていましたけど、このようにすることで、大規模化を阻んで農家の戸数を維持することによって、JAは(財テク対象としての)会員を維持し、自民党はまさに票田にしているんですよね。

また、先祖伝来の土地を手放したくない農家も多く、そういう思惑とも合致しているのでしょう。

これは硬直しているシステムであって、日本の農業を衰退させる元凶です。すぐに止めるべきです。

こういった思惑はともかくとして、減反は小規模農家にとっても高品質米を作っても高く売れず、米粉用の米も作れず、角を矯めさせられている原因なんですよね。特集中でもその萌芽があったように、減反をやめると小規模農家が元気になるのではないかとも思っています。

また、前にも書いたように、先祖伝来で、共同体の土地という意味も残っているので、栗とか桑を植えて農地ということにして手放さないでしょう。

専業農家で全く食べられない現状は、農業を全く切り捨てている状況であって、異常です。減反政策をやめることによって、日本の農業に改めてスイッチが入ると思います。

こういったことは一切番組中は説明されず。

古舘さんは「既得権」ということを強調するのですが、特集だけをみて何の既得権なのか、全く分からない構成だったと思います。恵村コメンテーターに至っては、いかに意味のないことを言うかに心を砕く、岸井主筆とまったく同じ状態になっています。

腰が引けすぎといいますか、奥歯のものが挟まり過ぎではないでしょうか。

9月23日の報ステのトップはJR北海道のずさんな管理体制について。古舘さんが心を入れ替えてしかりやってもらいたい、とプレッシャーをかけるのですが、ぽっかりと空洞になっていて不自然なのは、民営化に対する根本的な疑問がないこと。

雪で線路が傷み、面積は広く、大都市は少なく、赤字体質で、この状況でしっかりやれ、といってもかわいそうな気すらします。プレッシャーをかける古舘さんは実際にどのような再建策を頭に思い描いているのでしょうか。

これも中曽根康弘内閣の下で行われたとのこと。中曽根内閣は新自由主義的な内閣と位置付けられています。

また国土強靭化への批判があってしかるべきでしょう。オリンピックに使うお金以上に優先ではないか、とも言えます。
そういったことはかすめもせず、VTRと示し合わせたかのように、恵村コメンテーターは例のごとく中身のないことをぐちゅぐちゅしゃべっていますが、末期的だなぁ、という思いがいたします。

民営化するならするで、東海と北海道を統合してしまうとか、そういうやり方もあるのではないですかね。

それとも国が東海の潤沢な資金で(よからぬことですが)やりたかったことがあるのでしょうか。

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