「ガイアの夜明け」の「"本物の日本食"を世界へ」の一つは、日本の鮨屋をそのままフランスにもっていこうとする店の話。
漆喰の壁から器からできうる限りのものを用意していて、どれだけ資力があるのかと。日本のものだけでやって、本物を伝えたい、ということで、一言でいうとそれは禅味なのでしょう。本来禅と一心同体だった日本の諸文化の人たちも、あまり禅とは言ってくれない最近ですが。
この点に自覚的に多くの人になっていただければ、海外の日本料理店にはない、日本の伝え所・強みが明確になると思うんですよね。
材料ではヒラメがどうも良いものが手に入らないらしく、最後は味を補うために、自ら禁じ手としていたキャビアを乗っけていました。
どうやら冷凍保存技術が稚拙で、締め方も生臭い模様。生で喰う習慣がないでしょうからね。
前に情熱大陸でやっていた軽井沢のイタリア料理屋の小林幸司さんは何から何までヨーロッパの食材にこだわる人で、ヒラメも直輸入。ヨーロッパのヒラメは流れの速いところにいるらしくそうすると筋肉質で締まっている。日本のヒラメは脂っぽくて、油を合わせられないのだそうです。
逆に言うと油を使わない日本の鮨には日本の脂っぽいヒラメが必須なのでしょう。
10月15日のニュース9ではレッドソックスのニュースで、ボストンではテロ事件を受けて「B STRONG」という標語が流行っているそうですが、やはり違和感が強いです。優しい強さというものが必要で、反発する強さでは、本当にしたたかに生き抜いていくことはできません。いろいろな価値観を包摂する社会を目指すべきではないか。
選手の一人が、テロを自由への挑戦だとしていましたけど、こういう感覚が非常に危ないです。世界で、国内で自由を圧殺しているからこそ、悪意を浴びるのだということに思いを致さねばなりません。
「ごちそうさん」はあまりにもべたな展開なので(ほとんど同じ作品がたくさんありそうですよね?)きっと男主人公は剣道をやっているに違いない、と思ったら本当に剣道を。何故か柔道をやって、きゃーすてき、という具合にはならないんですよね。汗臭い?いや、汗臭さでは互角ですか。
この、気のない感じでやっていて、今後は周りの子から奪うんですよ、きっと。少女漫画の妄想力をかき集めたような作品だと思います。
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