2014年6月 サンデーモーニング カジノ サッカー 司馬遼太郎 仏教 自然外道 武器輸出 上田紀行

ニュース番組

サンデーモーニングではカジノ法案についてやり、日本の極端に高いギャンブル依存症率にも触れましたが、パチンコは宝くじなどの中の一つとしてちらっと触れられるだけ。パチンコは多くの中の一つとして触れてすむものではないのです。

また宝くじに関しても、そのお金が福祉に役立っているという政府のCMを流す一方で、その資金の流れの闇に触れた報道は皆無です。

何重もの甘い蜜に、かまけています。テレビ局は手段を選ばずに儲けようとしているのではないか。

また、目加田さんも含めて、カジノはもうかるという前提で話されていますが、本当にそこから話しを始めてよいものなのでしょうか。

「風をよむ」はサッカーのマナーから、武器輸出を絡めて。

上田紀行さんの証言が軸でした。仏教に詳しい人ですけど、肩書は文化人類学者なんですね。

「武器輸出は日本人の美徳に反する」というはなしを。復古主義といわれる安倍政権ですが、伝統的な精神を研究する立場からはっきり日本の伝統から外れているといったものといえるでしょう。

またその日本人本来の美徳について「内側からにじみ出る美徳」といっていたのも注意すべきポイントでしょう。

日本人の美徳(東洋の理念)は「もっともドグマから遠い教え」(ブッダ入門 中村 元 (著)132ページ)を核としている、という認識が重要です。

ろくに学びもしないで悪意を持ってドグマに凝り固まった道徳だと解されることが往々にしてあるからです。そういう面から戦前の修身や教育勅語とは百八十度違う思想であることを知らなければなりません。

司馬遼太郎さんの思想に顕著ですけど、ドグマ的にならないためにはイデオロギー(思想)を学ばないことだ、という考えがあります。

これは仏教で伝統的に自然外道と呼びならわされているもので(そういう意味では、そのような視点から司馬遼太郎さんの思想に対する検証がもっと早く東洋哲学側から入れられるべきだったと考えているのですが、今日までそのようなものが無いことはとても残念ですし、東洋哲学を支える人材の細々とした状況を感じます。)実際は人は非ドグマを説く教えを知らないと、自然にドグマに凝り固まった人間になってしまうようにできているのです。

そのような司馬遼太郎さん式のやり方で行って、拝金主義・利己主義(最近では立場主義ともいわれる)のドグマに骨髄まで冒されてしまったのが、戦後の日本の姿です。

武器輸出・原発輸出やカジノ、新自由主義といった安倍政権の政策はその延長線上にあるといえます。

スタジオゲストでは、姜尚中さんはぼそぼそとしてしゃべり方が聞き取りづらいと思うんですよね。あまり伝えようという意欲を感じません。
この人と北野武の言葉は聞き取りづらいです。こちらは漫才だから早口が命だというのもあるのかもしれませんけど、もう少し工夫できないものか。

中西さんは「日本はフェアプレーで優勝を目指すことを掲げている」「正しいことは美しいということを示す」とのこと。
言い換えれば真善美をサッカーを通じて示すことを目指すということでしょう。
科学的であることも含まれるといえるでしょう。

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