サンデーモーニングの「風をよむ」は大企業の倫理崩壊について。
グローバル化で倫理の元となる共同体意識が薄れているのが相次いでいる不正の原因、との加藤諦三氏。
トヨタが特に株を持っているでもない豊田家から社長を迎えているのは共同体意識を持たせるためでしょうが、当然倫理に対する視野というのも入っているのでしょうね。
ただ、スタジオでも誰も触れませんでしたけど、共同体に依存しない倫理意識もあるはずなんですよね。そういう背景を持たない人同士でも倫理観に雲泥の差があることがあります。
旅の恥は掻き捨て、と犯罪まがいのことまでやってしまう人もいればそうではない人もいるのです。(ただ、共同体依存の倫理にもいろいろあって、その共同体に所属している感情の延長で、そういった所での行いが良くなることもあるでしょう。)
部活の生徒が典型的だと思うのですが、先生の前ではおとなしくともいなくなるとなんでもやり放題になってしまっている。そういう狭い共同体意識で縛る、軍隊式の倫理観しか教えられなくなっている。
近代日本はそういう個人に立脚した倫理を育てることを全く怠ってきたのではないか。
そういった教育を日本人のアイディンティとして提示し続けてきたのが司馬遼太郎さんということですね。
https://shakaitsuugan.work/2015/09/20/55061348/
そしてそれは誤っています。
コメント