(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=45201)は電力会社と国で責任を押し付け合った結果結局核燃料サイクルをやめられず今日に至ったというお話。日本が戦争をやめられなかったのと同じ構図でもう見飽きたと思う人も多いでしょう。
スタッフの人は番組を精密に組み立てるのは大変だっただろうし、新しいニュースなんですけど「もう知っている」ので観る意味はないとすら思いますね。
スタジオで木村草太氏は「なぜ日本の伝統文化である将棋に学ばないのか」と疑問を提出。ここでは相手との兼ね合いのことが話題にされていましたけど、棋理的に言えば不利な方面に戦力を投入すると壊滅するだけなんですよね。あたかもと金を作られて突破された飛車先に金銀を打ち付けてただでボロボロ取られていくのをみるようだ。
それに文化的に言えば、投了には武家の切腹に代表される日本の責任を取る文化が息づいています。
明治以降日本の精神文化は崩壊してだれも責任を取らなくなっていったわけですけど、その前の日本人のあり方というものが将棋の中にはしっかり保存されていると思いますね。
将棋にしっかり打ち込むと自分の構築した論理について客観的に責任を取るということが身に染みつきます。社会一般の人のそういった所で私情が入って変に依怙地になるのは理解に苦しむのを通り越して汚くて辟易します。
こういったことは当たり前だと思っていたんですけど、将棋に日本の精神文化が入っていて教育効果はあるんだろうと思います。
今回のことも日本人なんだから躊躇なく皆で切腹、というのは今日ではやりすぎですけど、伝統から責任感は引き継いでそれに準ずる形でみんなで責任を取ればいいだけなんですよ。
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