朝鮮の焼き物が非常に多い展覧会で、出光の井戸茶碗のコレクションは圧巻。経営者に茶道の精神性が求められていたころの名残でもあります。
「白磁壺」もたっぷりとした名品。
良い作品がたくさん出ていましたが、やや総花的でマニアックな割には掘り下げに欠ける雰囲気も。
最近はサントリー美術館に行くことも多いんですが、古文書が冒頭に置いてあったり、そのほかの歴史的な遺物を交えて作品を立体的に見せる工夫が良いんですよね。
出光美術館の品物を展示するという美術館の性格上の課題でもあるでしょう。ただそういう周辺のものが出ていると理解が深まると思います。
いい作品が落ち着いて観られる展覧会でした。陶片室やロビー、ルオー、ムンクのコレクションの部屋も愉しかったです。
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