クラシック音楽館 11月15日(日)放送 <NHK音楽祭2015 イルジー・ビェロフラーヴェク指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団>その5

#音楽レビュー

おまけ映像は1959年のチェコ・フィル初来日の模様。

伝わってくる観客と楽団との間の緊張感がすごく、演奏もそれに応えるもの。

クラシックが音楽として「生きていた」時代の記録、とも表現できるでしょう。

アンチェルはこうやってみると良い感じの指揮者。まだクナッパーツブッシュやワルター、シューリヒトが現役の頃で、この頃の指揮者は全体的にレヴェルが高いですね。

最近以前より良さそうな指揮者が増えてきたかなぁ、と思ってみていましたけど、この頃と比べるとまだまだですね。

歌劇「売られた花嫁」序曲の(これまたすごい題名ですよね)チェコ・フィルのアンサンブルは精妙で生動感にあふれたもの。エーリヒ・クライバーのような趣です。

弦の厚みで勝負するチェコ・フィル、というのも遡っていくともっと違う顔があったのかなぁ、などとも思わされました。

「新世界より」の第一楽章も引き締まった造形が印象に残りました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました