行ってまいりました。
曲目は
J.S.バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542 (J-F. ヌーブルジェ編)
B.バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
細川俊夫:新作(2016)《委嘱作品・世界初演》
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
今回は待望の無伴奏のコンサート!庄司さん分が高ければ高いほど満足度が高いですけど、今回は100パーセントですね!
庄司さんに献呈された細川氏の新作にも注目です。
売店のコーナーではCDに庄司さんのポストカードを付けて販売。ポスター付きだったら買うんだけどなぁ、と思いつつパス。
とはいえ、孤高の本格派の庄司さんにしてみればポストカードでも異例なくらいですね。
会場は結構マニアックなことをやっているのに本多劇場より広いぐらいか。もちろん満杯です。
席に着くと後ろのおばあさま方が話をしていて「クラシック倶楽部で聴いて」「聴く価値があるなって」思ったから来たとのこと。「すっごいうまいですよ」とのことで、目利きというか耳利きですね!
他にも露出の割には世評が芳しくない某ヴァイオリニストについては「ヴァイオリンがもったいない」とバッサリ。私はあえて聴こうとも思わない奏者なのでノーコメント。
庄司さんが赤い衣装で登場して、一曲目はJ.S.バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542 (J-F. ヌーブルジェ編。
私は事前に適当に検索して楽譜をみて、あれ、ペダル?ヴァイオリンじゃないの?と思ったんですけど「幻想曲とフーガ」なのですからオルガン向けのものなのは当たり前です。
オルガン曲をフランスの若手がヴァイオリン独奏向けに編曲したものらしい。音の数がとても多いので、バッハにして超絶技巧曲になっています。これなら庄司さんの技術が生きるので、無伴奏をやる気になった一因なのかもしれませんね。
現代人の手の入った曲を頭に持ってくるのもらしい感じ。
庄司さんは弓をべったり使って、低音を鳴らしつつ主旋律を演奏。すごいですけど、苦労の割に演奏効果が上がっていない感じで、原曲に勝るかどうかは微妙。
それでも時に、低音を奏でつつ伸縮自在にダイナミックに翔ける庄司さんはさすが。
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