日経スペシャル 未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~ 池上彰が徹底解説!揺れる欧州…離脱決定から1年 イギリスの今

では駆け込み移民が増えているイギリスの現状などを取材。
「イギリスには、無報酬、かつらをかぶった議員もいるという。」ということで議会を取材していましたが、古臭くみえる風習と不即不離の関係で政治の智慧が練り込まれているな、という感じ。

議員を人質にとるのは、そもそもそういう場なのだという緊張感を政治家・王室ともに与えるでしょう。

貴族が行っている政治であるからの無報酬は「ノブレス・オブリジュ」。無報酬であるからこその緊張感はあるのだと思う。そもそもが特権で不均衡なのですから批判されやすいですしね。特権を持っている借りがある以上批判を受け入れないという態度も取りにくいでしょう。

根本から日本と違うといえるわけで、それをしっかり計算に入れて、イギリスのメディアの政府批判と日本のそれを比べる必要があります。また制度設計においても必須の視点です。

欧米の政治・司法などあらゆるシーンで行われる「神への宣誓」はやっぱり心理学的にも効果が高いらしい。

日本もたとえば天に誓ったらどうだろうか。「天道」という古くからの日本の立派な思想であるし、宗教以前の感覚もある語で同意を得やすいと思う。

日本では財務省の佐川理財局長をはじめいろいろな人が「頑張って」いますけど、あさましいものです。天道の不在はその惨状の原因の一つでしょう。

女王に忠誠を誓うのも、賛否はあるでしょうけど、国のために尽くすという立場を守ったうえで、むしろ思想の自由を保障している側面があると思うんですよ。ただこれは止めてもっと穏健な立憲君主制に移行するのが時代の流れでしょうね。

野党と与党が向かい合うのは議論をするうえでわかりやすいですよね。日本の国会の形は、強権的な昭和初期の政府が対立そのものを嫌ったのかもしれませんね。

やっぱり「文化」は大切なんですよ。一部分を切り取ると大時代的で欠点も多そうですけど、それと不可分な形で良識と智慧も息づいているように思いますね。

野党の党首が無能で支持率の差が開きまくっているというレポートでしたが、ちょっと経っただけで隔世の感があります。

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