オーケストラのメインは
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30
で、なんとなくベートーヴェンを聴くような気持ちで聴きはじめたら、「2001年宇宙の旅」で有名な冒頭で微妙に気持ちが悪くなりました。この部分はヴァラエティなどの背景音でもよく使われますよね。
こういう近代以降の曲は曲の方から入ってくるので聴衆はむしろ引いて適切な距離を取る必要があります。
以降は修正してスッキリ。
指揮者は生き生き。私自身はあまり聴きませんが、この曲の演奏としては色彩豊かでスピード感がありとても良かったと思います。
NDRのメカニカルな特徴がこういう曲だとプラスに生きる感じ。
そういえば朝比奈隆/NDRの一連の録音のR.シュトラウスもとても良い演奏でしたよね。この作曲家は向いているのかも。
若い指揮者もこういったスペクタクルな音楽の方が感性にしっくりくるのでは。指揮台上で大活躍な感じで、盛り上がりが最高潮に達した終盤では客席に向かって両手を爆発させるように振り上げる謎のジェスチャー。こんなの初めてみました。
アンコールは
ワーグナー:《ローエングリン》 第3幕への前奏曲
を豪壮に奏でて終了。「ツァラトゥストラ」が感銘深かったのか、終演後かなり拍手が長かったですね。
終演後はサイン会。アリスさんに「力強くもニュアンス豊かな演奏でした」と伝え、そのまま流れようとしたら引き留めるように目を合わせて「ありがとう」といってくれましたよ!
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