http://www.asahi.com/articles/DA3S11055237.html
には「福島第一の事故で最も命の危険を感じたのは東京電力の社員です。」とありますが、確かに前線の人間は感じたでしょうが、後衛でのうのうとやっている人間は感じておらず、そういう人が前線の苛烈な体験を盾に、無謀で拝金主義的な方向へ突っ込む口実にしています。
記者はコアキャッチャーであるとか、配管、避難計画の不備については聞かず。
「考え得る安全対策は施してあります。しかし『これで大丈夫だ』という慢心があってはいけない、というのが福島第一の事故の大きな反省点です。」
というコメントをただそのまま聞いています。福島原発の事故は完全を期した中にたまたま穴があったというようなものの性質とは全くかけ離れています。
「不十分」というようなものではなく、論外でそもそも問題外の備えだったのです。そしてそのことに対する自覚が全くありません。
そのずさんな実態について指摘しておらず、記事を読んだ人にも誤解を招きかねません。
記者は、地震についても(意図的に)聞かず。津波の警告を無視したことにも触れず、計算できなかったかのように書いています。
これを癒着と呼び、提灯持ち記事と呼びます。まさに事故に至る原因がここに開陳されているのです。
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