たばこと塩の博物館 「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した掌上の宝石」

#その他芸術、アート

続いて行って参りました。

アンデス原産のたばこは「驚くべき効能を持つ薬草」としてヨーロッパに紹介されたらしく、それが普及を促進したそうです。

ヨーロッパ勢がアジアに香辛料を求めたのは肉の保存の為である、というのが教科書的な常識でしたが、最近では当時の迷信がかった医学的知識によって健康に良いとされていたから、というのが有力な説らしく「東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史)羽田 正 (著)」や「世界史をつくった海賊 (ちくま新書) 竹田 いさみ (著)」 といった本で紹介されています。

どうもヨーロッパにおけるたばこの普及にも同じ様な意味があったみたいです。ワシントンは、瀉血でなくなったといいますし、当時の西洋医学は結構迷信っぽいのが多いんですよね。

最近時代劇のドラマでも、蘭方医を現代文明を背負ったかのような開明的な文脈で扱うのをみかけた様な気がするんですが、当時の治療実績や学説などを平明にみてドラマを構成してほしいと思います。

抗生物質が開発されるまでの西洋医学は、特に内科はたいしたことが無かった、というのが「歴史に好奇心 2007年4-5月 漢方なるほど物語」など漢方側の本を読むと良く書いてあることです。

司馬遼太郎さんは「私は福沢諭吉が好き」(「昭和」という国家 (NHKブックス) 28ページ)とのことで高く評価していましたが、その解体新書を引用した漢方攻撃は、福沢の認識をよく踏襲していて、かつての東洋医学に対する共感はほぼ無かったと思います。江戸時代の医学は西洋医学を取り入れるのにいくらか役に立った、というのがせいぜいだったと思います。その割には森鴎外が軍医時代に漢方を取り入れずにドイツ医学に固執した為に脚気で大量死を出したエピソードをよく好み、最早辻褄がありません。

この鴎外のエピソードは良いものがあるのを知りながら導入しなかったという面で、今回のポリオの不活化ワクチンの問題ととても似ています。明治にはじまった硬直した思想が現代まで連面と受け継がれているのがよく観えるのではないでしょうか。

最近までロボトミーとかやっていましたし、常に合理的というわけではなく、時に危ういものという認識を持ちながら、東洋医学の発想も取り入れて、柔軟に病に対処することで、西洋医学もはじめてその力を十全に発揮できるのではないでしょうか。

「「江戸時代の日本の医療は世界の最高水準にあったではないか。なぜい自分たちの医療を捨て去るようなことをしたのか」と問われたことがある。」(日本人が知らない漢方の力 113ページ)そうですが、例えば江戸東京博物館の平常展示でも、江戸時代の医学はせいぜい後の西洋医学の受容に役に立った、という視点で構成されていますが、漢方は日本独自の宝物であった、という視点の展示に変更してもらいたいと思います。

展示に戻って。なぜか当時の貴族の衣装を再現したものがあって、女性のドレスはやっぱり可愛いですよね。

今回の展覧会は中国製のものが圧倒的に多く、一大工芸分野をなしていたみたいです。玉を狭い口から内側をくりぬいて作ったものもあって、狭い範囲に圧倒的な人的資源を投入する中国美術の特徴がここにも現れています。

この日は地下で映像上映をやっていて、フューチャーキッチンソルトリサーチなる、塩の基礎知識・雑学を並べたDVDでした。

仕分けされて有名になった財団法人塩事業センターが作っていて、そういうのもやるべきなのでしょうけど、これもやはり東電とかへの再就職の禁止とかのほうが本筋でしょう。癒着関係を構築したのは自民党ですが、変えなかった民主党の責任も極めて大きいといえます。

雑学といえば、雑学家族は市川さんにとても合っている番組だと思います!食卓の時も豆知識を披露するコーナーがとても好きでした。

トリビアの泉など雑学番組は多いですけど、インパクトを重視した移り気なものが多くて、この番組は身になる知識を深く掘れるのとてもよいと思います!

出演者の中では特に子役の方が良いと思います。
子役のブームは良いんですけど、悪い意味でませている子も多く、率直に言えば、将来が心配です。
この雑学家族の子役さんは良い意味で子どもらしい感じで、ほのぼの感を重視した良い配役をしていると思います。

ふしぎな脈絡でスギちゃんが出ていましたけど、売れているということでしょうか。この人、春日さん系ですよね。以前に春日さんが自分のことを春日という分野のスペシャリストだといっていて、そんな分野無いだろ、と回りに突っ込まれていましたけど、これでジャンルが確立したのでは無いでしょうか(出番が、、、

4月21日の衣装はピシッとした白で、マッターホルンの気高さを連想させました。

4月28日のANNは衣装がお姫さまみたいで、素晴らしかったと思います!粋を凝らした砂糖菓子といいますか、粉雪を纏ったような清らかさがあったと思います。
最後の雑学家族PRも、ひらめいた感じと楽しそうな番組の雰囲気がとてもよく伝わっていたと思います!新東名の取材もお疲れさまでした。色々なスポットを背景に拝見できて、いつの間にか胸が熱くなるのを感じました。
お天気ニュースも暑さに蜃気楼にと充実していて、読みも信頼感と温雅の極みでした!

手賀沼の除洗費用で花火大会が中止ということですが、本当にこれは自治体が負担しなければならないのでしょうか。不条理に思います。
ここで全員に責任があるというようなことをいうと、本当の責任がぼけてしまうと思います。やはり東電が負担するべきなのではないでしょうか。

次のお茶のニュースをやっていましたけど、このニュースを観るとやはりSPEEDIが浮かびます。
公開しなかった理由について、いろいろ言われていて、中枢部の傲慢だとか、もしくは、よらしむべししらしむべからずだ、などと見当違いの引用をする人もいますけど(実際は意味が違う)予定外の事故を前に硬直してフリーズしてしまった、というのが要因のかなり大きな部分を占めているんじゃないかと思うんですよね。

柔軟さや考える力、それが極まった形での天才性というと、エキセントリックな気○いと紙一重みたいな文脈で語られることも多いですけど、不可測な事態で柔軟な対応を可能にするという面があると思います。人としての柔軟性や考える力、東洋では智慧と呼び習わされてきましたけど、そういったものを養うといった事に、危機管理という面から価値を与え、そうした考えを生かした社会構築が必要なのではないかと思います。

ワイドスクランブルは結構見逃してしまったんですけど、4月20日の芸能ニュースに入る時の読み上げが凛々しかったです!
デーブさんへの鉄琴はやっぱり優しすぎるかも?
前回に出演された時に鉄琴を一つしか叩かなくて予定調和を壊した所に痺れたんですけど、今回はデーブさんが面白かったですかね??

4月29日のANNは、柔らかい質感の衣装が、女性らしさをよく出していたと思います。ちょっとはりぽたっぽいですかね?
この日は事故のニュースが多くて、お疲れさまでした。
最後の控え目に咲くつつじも、可憐の極みでした!

ここの展覧会は入場料がやすいのでふらっと寄ってしまうのですが、かなりたばこと塩に詳しくなった気がします(^_^;)方々からかき集められた凝った展示も多く、今回も質・量共に相当でした。ありがとうございました。

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