サントリー美術館 大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 悠久の光彩 東洋陶磁の美

#その他芸術、アート

7月5日のTBSの夕方のニュースでは、福島の放射能の野鳥に対する影響を調べる研究をやっていましたけど、結構良い特集だったと思います。日本が最前線で一番放射能の値が高い地帯に入っていけば良いと思うんですけど、それが無いの様なのが残念ですし、そういうのをやったとしても、情報公開・信憑性に懸念を持たなければならない、というのが日本の悲しい現実だと思います。

デモの報道もあってこれもかなり良かったと思います。

ただ次に流れた東電の値上げが少し引き下がるというニュースは、ただ流しただけで、国民に賠償を負わせるものだという視点がなかったと思います。こういうのをバナナの叩き売りといったりしますけど、叩き売りの方が誠実なもので、実体としては(テレビを通じた)催眠商法に当るでしょう。

後日さらに枝野が値上げの圧縮を指示したというニュースが出ましたけど、プロレスという表現ではプロレスにとても申し訳が無い様な状態だと思います。これで騙せると思っているという、脳もどうか。

事故調のニュースもそのまま流していましたけど、独自にここの事故調の公平性を調べてみたりするようなのも良いのではないかと思います。

橋下さんは大飯町民にお礼をいったそうですが、被害地元としての市民の声を反映していませんし、麻薬漬けと言われる利権の構造に目をつぶって電力会社におべっかを遣っているとしか思えません。
この人は勝たなければ、が口癖で、新自由主義的な視点からそういうことをいっているんだと思うんですけど、そういう意味で勝つという事をいうと、勝つために強い団体であるとか利権のためにおべっかを遣うようになるんですよね。

フジを筆頭に、いわゆる新自由主義的な、保守的なメディア・文化人ほど、原発の矛盾・利権構造に切り込むことと逆のようなことばかりやりますが、その方が生き残りやすいんですよね。これが新自由主義的な競争の真実の一側面だと思います。

TBSの夕方のニュースは7月6日の川魚の汚染の話しも結構良かったですよね。

7月5日のNHKは例えば七時代のニュースは電力系のニュースが目白押しの中、パンダのニュースを押し出して伝えたようで、、、、、

7月6日のテレ朝のお昼のニュースでは、証人喚問もしていなければ、個別の責任も明らかにしない、これでいいのか、と河野太郎を呼んで追及していましたけど、50年代60年代から振り返って中曽根が悪いとか正力が悪いとかいえない、といってかわしていて、河野太郎・塩崎コンビの本質が表れていると思います。別働隊に適度に原発行政を叩いてもらって、自民党も嬉しいでしょうね。

この前の「エートス」の話もそうですけど、先輩の業績・学説を否定できないんですよね。

また背景におそらく(科学的を装った)失敗学の影響があり、原発事故後の無責任体制に及ぼしたマイナスの影響は計り知れない学説だと思います。
やっぱり責任を取るというシンプルなことが一番大切で、これが明治以来の無責任体制を抜け出す、極めて重要なことです。

戦前の葉隠、戦後の失敗学といえるのではないでしょうか。

国会事故調も、大飯原発再稼動後というタイミングが政府・東電にとって絶好で、唯一の権限を持っていたのに東電にビデオなどの情報公開を迫らなかったことなど、ずぶずぶのものといえるでしょう。
内部で全面撤退を議論した形跡がなかったとしていましたが、社長が勝手に言い出だすということはあるでしょう。菅直人に責任を押し付けてこようとした事故調ですが、最終報告では微妙に薄まっていますが、五十歩百歩といえます。
この黒川という人は喋りの声も品がなくて聞いていて苦痛でした。まったく信頼できませんね。

「立場の逆転」といいますけど、経産省は意図的に人材を育成・配置しなかったのではないか。そういう一種のサボタージュに及ぶ心性・仕組みにまで切り込むべきです。

7月6日のデモの映像を観ていたら坂本龍一さんが到着とのことで、現地の画像に乱れが。それもあって、NHKを付けてみたらちょうどパンダのニュースをやっていて吹き出しました。

券を頂いたので行って参りました。

景徳鎮のもので埋め尽くされていて、今中国では骨董品が投機の対象になっているそうなので、値段的にはうなぎのぼりのコレクションといえるでしょう。

「緑釉楼閣」(後漢時代)は似たような大きなものが出光にあったのですが、こういう大作を結構他の美術館ももっているものです。

「加彩宮女俑」(唐時代 7世紀)は耐震策を講じていないように見えたんですけど、大丈夫なんですかね。

「青磁鳳凰耳花生」(龍泉窯 南宋時代)などはかの馬蝗絆に連なる色合いで、青磁の精髄を示しています。

「白磁印花花喰鳥文盤」(定窯 金時代)は珍しい金時代の作品で、ロココ調といいますか、典雅なもの。前の故宮展でもいっていましたけど、金時代の文化遺産は非常に少ないのだそうです。理由を聞いたことが無いんですけど、美術史家の方々はどう思っているんですかね?

青磁を並べた展示があって、同じ中国でも北は清冽で南は温雅とのこと。南部の景徳鎮産の「青白磁瓜形水注」(北宋時代)は確かに白さの中に暖か味があります。

「油滴天目茶碗」が出光で特別に出品されていましたけど、流石の美しさ。やはり当時の禅宗を思わせるといいますか、玄淵の黒に湯滴の飛沫はそこから出る言葉の列。金の口輪は貧乏に徹し・標榜しつつ荘園を持っていて安定した収入があった道元の身の上を思わせます(^_^;)

天目といえば、中島誠之助さんが講座で、同じ天目でも伝来によって国宝になったり5万円になったりする、といっていましたけど、焼き物というのは人為の世界であって、その相場というのはさらに人為の世界である、といいますか、美しさの根本である自然な感受性というものをいつまでも基本に据えてみていきたいし、現代の美術界にも足りないことなのではないでしょうか。

「青磁陽刻筍形水注」(高麗時代 12世紀)は筍型の面白い水注。

面白いといえば、柏木さんの学習帳は、健全アイドルという特長を生かした、らしい企画だったと思います!
ブログの答えも機知に富んでいてとても良いと思います。トークが得意ではないというので、あんまり機転のきくほうだとファンに思われていらっしゃらないみたいですが、控え目な意味での賢明さは折に触れて感じます。

北原さんは今週は二誌出ていて、青年誌のムエタイボクサーのような色気と、少年誌の親しみやすい笑顔、と上手く使い分けていたと思います!
だけどこう、なんか、大島さんのような、人生の業を感じさせる、というと大げさですけど、もうちょっと深みのある表情もあると面白いのかもしれないですね。
最近のではプレイボーイのソロでやったのですとか、そういう雰囲気が出ていますけど、昔からで、魅力的な部分の一つですよね。

自動車部は、山の上から叫んだ所ですとか、他の人が適当な事をいっていたりする中で、心の内を率直に叫んでいてよかったと思います!悩みをそのまま出せるのも、みぃちゃんの才能だと思います。

りのさんはやっぱり一度やめてから、再起した方が自分のためにも全体のためにもなったと思うんですよね。お金関係で秋元さんが残したいようですから仕方が無いですけど。全体を観ても炎上商法どころか、不良債権化してじわじわと効いて来るような気もしますしね。上杉隆さんも不良債権化していますけど。
このままだとグループ全体にマイナス影響が及ぶと思いますね。

前に秋元さんは拝金主義でファンをもの扱いしているって書いたんですけど、それでなんで仮にもうまくいっているように見えるかというと、大島さんが中和しているというのはあるんですけど、やはり社会全体の傾向に適合しているというのがあると思うんですよね。

最近のIT企業ですとか、ブラック企業が多いといわれますけど、これはどういうことかといいますと、そこら辺にいる若者が起業をしたとすると、そういう人をもの扱いするような会社を立ち上げる可能性が高いっていうことなんですよね。そして、そういう人にとっては、ハートフルだったりするよりも、秋元さんのやり方の方が同質的で受け入れられやすい。そういうメリットがあったと思うんです。

しかし流石に今回の炎上商法は、裏目に出てしまうのではないか、という感じがしますね。

朝鮮のものにも名品が多く、「粉青粉引?」(朝鮮時代 16世紀)など粗放な味が素晴らしく、「粉青粉引瓶」(朝鮮時代 16世)の強烈な歪みと土の味は日本の茶器の先祖ですね。

「黒釉瓢形瓶」(高麗時代 12世紀)はべっとりとした黒釉が力強いです。

「白磁壺」(朝鮮時代 17-18世紀)は川端康成旧蔵品らしく、確か志賀直哉も似たようなものを持っていました。昭和の文豪はこういうちょっと大きめで微妙に歪んでいる朝鮮の壷が好きだったんでしょうかね

「青花窓絵草花文面取壺」(朝鮮時代 18世紀)は光が透けるほど薄いらしく、「鉄砂草花文壺」(朝鮮時代 17世紀)など姿が美しく、ろくろの技の冴えを感じさせるものが多かったです。

本展は展示空間もなかなかよく、和紙に焼き物の文様を打って後ろから電球色の光を当てたカーテンで仕切られていて、雰囲気がありました。「海のエジプト展」で展示空間も前衛芸術というか、アミューズメントに変えてしまう展示に感心しましたが、日本では開館間もないサントリー美術館が一番、展示空間そのものも芸術的な色彩で包んでしまう点で進んでいると思います。

中国・朝鮮の焼き物は日本の古美術の中で珍重されてきましたけど、その本流を堂々とみせてくれたような展覧会だったと思います。大阪からはるばる、無事によくいらっしゃいました。
ありがとうございました。

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