東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第329回定期演奏会 2019/11/9 (土) 14:00開演 会場:東京オペラシティ コンサートホール その1

行って参りました。

お客があんまりいなくて後ろの方はがらんどうとしていてびっくり。
私にとってこれ以上ないくらい楽しい演奏会なのになんということだろう。

曲がマニアックだからか。意外なほどに低い松田さんの通俗的な人気によるものであろうか。はっきりいってネームバリューが低いシティフィルはこんなものなのかな?




出演者は

指揮:藤岡 幸夫(首席客演指揮者) ピアノ:松田 華音

曲目は

ヴォーン=ウィリアムズ:「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26

伊福部昭:舞踊曲「サロメ」 

という構成。




最初の

ヴォーン=ウィリアムズ:「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント

はポリフォニックな弦の重なり合い、溶け合いが美しい曲で「悲歌のシンフォニー」的。
時代的に言えばここら辺が源流なのかもしれません。

まさにイギリスらしい雰囲気でしんと静まった湖沼や、古城の佇む姿が観えるようだ。

指揮の藤岡幸夫氏はこの前テレビで聴いたシベリウスが良かったですけど、やはりイギリス音楽も良い。
それは弦の重なり合いを操るのがうまいということなんだと思います。
こういう穏やかできれいな感じというか、多分クラシックのこういうところが好きな人なんだと思う。

もしかしたらベートーヴェンを振るよりこちらの方が好きなのではないでしょうか。

もっと言えば現代日本人自体がイギリス音楽に合っていると思う。得意としている指揮者も多い。
日本人にとって時に壁になっているヨーロッパ大陸系の曲の大袈裟な表現も、イギリス音楽の謙虚さによって相対化されるだろう。それが西洋のすべてではないのだ。


プレ解説によればヴォーン=ウィリアムズは当時主流だった前衛音楽に行くことなく民謡などを素材に作曲したということ。
当時のイギリスの前衛音楽家は名前を残せなかったわけで、今の「クラシック」音楽家も時流にのまれないで調性音楽を作っていた方が絶対に長期的には名前が残ると断言します。

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