出光美術館 日本の美・発見V―「笑(わらい)」のこころ その6

#その他芸術、アート

7月13日の朝日新聞は巨人の契約金問題の調査に一面丸々費やしていましたけど、震災時の報道の振り返りにまったく紙面を費やしていないのはどういったことでしょうか。万が一まったくミスがなかったとも思っていないと思うんですけど、本格的に振り返るのは最低限でしょう。

新聞の広告ではこの前東京国立博物館の国宝室で観て来た「医心法」が全巻完結!と出ていましたけど、全巻セットで75万円。こういうのは紙のメディアで高額で図書館などに収めるのも良いですけど、国が版権を一部買い取って、インターネットで公開するべきだと思うんですよね。こういう古典は共有されるべき知識だと思うのです。

東京新聞では現場作業のピンはねの記事が載っていたみたいですけど、これはあまりにも酷く、原発事故以前から今まで、大手のメディアが(大きく)追及しなかったのは重い不作為であると言えるでしょう。
他の業種でも似たようなことがあると思うので、探すキャンペーンを張るべきだと思います。

福島での聴取会が8月1日というオリンピック期間に開かれていることについて、東京新聞が話題をそらす意味があるのではないかと追及しているようですが、おそらく当然そうなのでしょう。
テレビはこの日に聴取会のスケジュールを組んだ人物を探して、個人名で報道して直接意図を問いただすべきだと思います。

住職がドラム缶で保管していて国が引き取りに来ない(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012080202000090.html)なんていういうニュースもありますけど、東電が管内に引き取りに来るのが最低でしょう。どうしようもないですねぇ。文中「仏の道を説いても人々を助けられない。今やれることは一つ」という住職の言葉も紹介されていますけど、説法とは言葉ではないと感じます。

8月3日のテレ朝のお昼の12時半頃のニュースでは、新聞社の人らしきコメンテーターが、増税反対派は歳入を増やす対案がなくて中身が無い、といっていましたけど、増税すると歳入が増える、というのをちゃんと説明した人を知らないんですよね。それなのに新聞の人はみんな一律に増税すると歳入が増えると繰り返していて、不気味な上に、天に尽くすというか、国を良くしようという気持ちもまったく起きないのかと、嘆かざるを得ません。

それをワイドショーを通して連呼するのが、日本のメディアの実態で、ここにまさに病巣があります。

7月25日の報ステでは原発再稼動の話をしていましたけど、結局関西電力の経営問題であるという話は出てきませんでした。
コメンテーターの三浦さんは元に戻ろうという力だ、といっていましたけど、そういう方向性的なもの以前に、銀行に対する救済策であって責任の隠蔽である、というのが本質だし、ジャーナリズムとして優先して追及しなければならないことだと思います。

7月25日のニュース23では米軍からもたらされたセシウムの汚染マップの情報を追って、現在の汚染状況を調べていましたが、公開しなかった責任への言及は無し。コメンテーターの人が、地域分散のネットワーク社会じゃないから情報が生かされなかった、と意味不明の振り返りをしていましたけど、靄の中にごまかすにしてもいかにも苦しいと思います。

お金にまみれた強引さや隠蔽を主義・方向性の相違、といったところに押し込んで、責任のありどころをずらして追及せずに済まそう、という考えが、テレビ・新聞に全体としてみられると思います。

野村の事件はさすがに逮捕でしょう。驚くほど人間として基本が出来ていない、といえます。

オスプレイについては、皇室専用機にしたら良いのではないか、という意見を聞きましたけど、私もそう思います。
今まで意図的に配備を隠してきた人達がいるわけで、一人一人、その責任者をあぶりだすべきだと思います。

7月23日に報ステの三浦さんは、オスプレイ反対についてアメリカは日米安保違反だと思っている、といっていましたけど、人命を犠牲にする条約とはなんなのか、という所を問わなければなりません。
アメリカでは住民運動で配備が撤回されているわけで、日本との差は何なのか、と激しく憤るべきで、条約だからというのは思考停止です。

また戦後は日米安保をお互いに有利にしようという綱引きの歴史だった、といいますけど、そのような綱引きは聞いた事がなく、その証左が小泉政権であり野田政権であり、TPPや今回のオスプレイの配備だと思います。

最近思ったんですけど、成田空港の建設の時も制空権に関して米軍から直接的なプレッシャーがあったんじゃないかと思うんですよね。良く知られている情報だけをあわせてみても、今回と同じ構図が続いているといえるのではないでしょうか。

7月26日の報ステでは姜尚中さんが出て、大津のいじめ事件を受けて、小中高と15人学級にするべきだ、といっていましたけど、まさにその通りです。教育を強靭化するべきだと仰っていましたけど、コンクリートとの対比が示唆されています。

消費税を上げて、福祉なりこういう所を削ってコンクリートやもんじゅにつぎ込みたい、というのが自民党・官僚路線で、このいじめ問題も実はここと密接に繋がっているのかもしれませんね。

しかし報ステは前日に続き、この日もキムジョンウンの奥さんの話を報道していましたけど、一々やることではないですし、もっと優先して伝えることがあるのではないでしょうか。大飯の四号炉は再稼動しましたし、原子力規制委員会ではとんでもない人事がまかり通ろうとしています。

7月26日のテレ朝の午後6時ごろのニュースでは甲子園のホームラン判定をやっていたのですが、呼ばれて映像を見せられた角盈男さんが、微妙ですね~、と発言。ファウルなのは明らかで、こういう所でしっかり言わないから、野球界はいつまで経っても良くならないのだと思います。

同日NHKの九時ののニュースでやっていましたけど、このことには一言も触れず、悪い意味でNHKらしいと思います。報ステも同様で、むしろこの問題を取り上げた夕方のニュースを褒めるべき基準になってしまっているのですかね?

しかし大谷投手自身は、甲子園で消耗せずに済んだので、実はとても運が良いのかもしれません。

部活の指導では校庭を百週走らせた話が話題になっていますけど、黒田のエピソードを引くまでもなく、こういうのは未だに沢山あるのでしょう。
気になるのは「笑ってこらえて」で、似たような指導をしていたりするのをみかけるんですけど、いかにも美談調で流すんですよね。指導者がばてきっている選手に向かって、「もう一回」とかいうんですけど、口でいうのは物凄く簡単なんですよね。
極たまにそういう事をやって、愛情もある先生もいますけど、そういう人は付きっきりでしっかり観察して、貴方はこういう体質だからこうした方がいい、とかここが弱いからこういう感じで補ったら良い、とか一人一人に即した指導を行うんですよね。
そうじゃないしごきが99.9パーセント(予想)で、そういったものは自主的に判断して番組側が疑問を持って流すべきだと思います。この番組の中でも、淀工の吹奏学部とかよかったですけど、現代の部活動などの教育の場面で理想的なことが行われている場合は極めて少なく、良識的な目を持つなら取材前にかなり批判的な眼で見詰めることを覚悟していくべきだと思います。

この前のダルビッシュにしても、イチローなんかも反対していたと思いますけど、これで上達すると思ったら大きな間違いで、悪しき体育会系の体質を美談調にしては決していけないと思うのです。

WBCは不参加になりそうですけど、分配金の比率が酷く、今の状態のままだと当然だとも思います。
勝負師の世界ですから、勝った国に多く配分する、というと中米とかが微妙になってしまうので改善が必要かもしれませんが、経費を抜いて後は成績に応じて配分するのがすっきりするとも思ったのですが、そういう建設的な議論をするレヴェルにアメリカ側が到達していませんね。

7月25日の七時半頃のフジでは巨大仏を高圧洗浄で洗っていくのを放送していましたけど、ああいうのってあらかじめ光触媒を塗れば良いと思うんですよね。他のビルとかでも標準装備したら良いと思っているんですけど、何か壁でもあるんですかね。

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